2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 平和, 持続可能な生産と消費

本校は「自立貢献の生徒の育成」を学校の教育目標としている。一人ひとりがまずは自ら考えて行動化すること。社会から,人から,何かをしてもらうのを待つのではなく,自分が周りの人に,あるいは社会に何を貢献できるかを常に意識して行動できる生徒の育成を本校のめざす子ども像として示したものである。

また,ユネスコスクールの活動をESD(持続発展教育)の推進の根拠ととらえ,本校の教育目標と関連させ,「持続可能な社会の創り手となること」を目的とする。

具体的には,「課題発見・解決能力の育成」,「コミュニケーション能力の育成」,「チャレンジ精神の育成」,「思いやりと感謝の心の涵養」を柱に,①地球市民および平和と非暴力の文化に係る学習,②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに係る学習,③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重に関する学習

①について,2学年では修学旅行の一環として「長崎平和学習」を行った。広島と同じ,原子爆弾の被害を受けた「長崎」の平和について実際の資料や映像を見て,平和な世界の実現に向けて考えることができた。現地では平和記念像の前で平和集会を行い,各クラスで考えた平和宣言を行った。

②について,1学年では(株)ファーストリテイリングユニクロと連携し,「“届けよう,服のチカラ”プロジェクト」に取り組んだ。難民の方に服を届ける活動を行うことで,国際問題に関心をもたせ,その解決策を考えることができた。

③について,全学年でふるさと学習に取り組み「住み続けられるまちづくりを」をテーマに地元の福山市や坪生町について考えた。1学年と3学年は現地訪問をして,歴史的建造物について学習をした。実際にプレゼン発表を行うことで,住み続けられるまちにしていくための課題や提案を考えることができた。2学年では修学旅行で「SDGプログラムinSASEBO」という佐世保市在住の海外の方と英語で福山市と佐世保市の住み続けられるまちづくりの交流をした。

来年度の活動計画

①地球市民および平和と非暴力の文化に係る学習,②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに係る学習,③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重に関する学習について活動計画を記述する。

①については,本校は広島県福山市にある学校で,広島の原爆被害や福山空襲について学ぶ学習を通して「平和な社会の実現のために自分は何をすべきか」を全学年が学習する。

②については,1学年を中心に引き続き「“届けよう,服のチカラ”プロジェクト」に全校体制で取り組む。小学校や地域の方とも連携していく。SDGsや国際問題についても学習をすることで,自分には何ができるかを考えさせる。

③については,ふるさと学習を全学年で取り組んでいく。地域の歴史や文化について学習を通して,ふるさとの魅力や歴史的背景についても考えさせたい。また,令和4年度に取り組めた「SDGsプログラムinSASEBO」のような異文化交流の場を設定できないか検討中である。