2020年度活動報告

本年度の活動内容

１　ユネスコスクール年次活動報告書

本校は，「感性豊かでたくましく生きる生徒の育成」を学校目標としている。特に，ESDを教育活動の要としてとらえ，コミュニケーション能力及び感性・思いやりといったスキル・倫理観の育成を目標とした。具体的には，総合的な学習の時間を柱に，①ふるさと理解プロジェクト（環境理解学習，ふるさと再発見学習，職場体験学習，平和学習，福祉理解学習），②ふるさと貢献プロジェクト（環境保全活動，ボランティア活動）を行う予定であった。

今年度は，コロナウイルス感染拡大の状況により，２ヶ月近い休校により教育内容の変更が必要となり，②の活動が思うように実施することができなかった。

 

• ふるさと理解プロジェクト

１学年では環境理解学習として例年地元企業を訪問し，地域のごみ問題と限りある資源の有効活用について学び，地球環境に負担をかけない豊かな生活について考えてきた。

今年度は，訪問が難しかったため，松永中学校区の地域清掃ボランティアを行い，拾ったごみのリサイクルできる分別活動により資源の活用について学習した。

２学年ではふるさと再発見学習と職場体験学習を例年行ってきた。ふるさと再発見学習では，修学旅行で訪れる和歌山県についてICTを活用した調べ学習の成果物として「ふくやま・和歌山ガイドブック」を作成し，現地調査を通して，他地域（和歌山）について学ぶと共に，福山の魅力・良さを他地域（和歌山）の人たちに伝える活動を行ってきた。しかし，修学旅行の実施が難しく例年と時期，訪問先の変更が行われたため，鹿児島県について内容を変更した。知覧の平和会館を訪れた平和学習では，自分たちと年齢の近い青年が特攻隊として戦ったことを伝承者をゲストティーチャーとして学習した。職場体験学習も感染拡大により実施できなかったため，地域の企業の経営者の方にお願いして，働くことの意義を学ぶと共に地域の企業について理解する出前講座を実施した。

３学年での，福祉理解学習は例年通りの体験学習はできなかった。そのため，新たにLGBTQ多様性のある社会について学習し，実施に講師による講演会を実施した

 

 

来年度の活動計画

２　令和３年度活動計画

令和３年度もコロナ感染拡大防止を考慮に入れながら，学校教育活動を考えていかなければならない。特に，体験活動については，本年度の活動を参考にして，どの範囲で活動が可能かを判断しながら進めていきたい。そんな中ではあるが，従来通り地域の人材や企業の発掘・連携を進めることで取組の充実を図る。また。SDGｓの取組について講師を招聘した外部人材を活用した取組を行い，より私たちの身近な社会とのかかわりを，より意識的な教育活動となるようチャレンジしていきたい。

ボランティア活動については，感染防止の観点を考慮しながら，プロジェクトで学んだ内容を，生徒が主体的に実践し，更に様々な地域課題の解決やより良い社会を作るために必要なスキルや態度を身につける場として充実させて行きたい。