2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, ジェンダー平等, 持続可能な生産と消費, 貧困, その他の関連分野

本校は,「主体性と自己肯定感をはぐくみ,社会で通用する生徒の育成」を学校教育目標としている。特に,ESDを教育活動の要としてとらえており,総合的な学習の時間を中心にSDGsを取り入れた教育活動を行っている。今年度の活動で主だったものは,①地域と連携した古着回収プロジェクト,②株式会社エナジードと連携した次世代型キャリア教育である。以下に,各学年の具体的な内容を記す。

1学年はSDGsを総合的な学習の時間の中心としている。今年度は,【ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野】②持続可能な開発および持続可能なライフスタイルに焦点を当て,SDGs「12つくる責任 つかう責任」を目標に「ごみを分別する」,「リサイクルする」活動を行った。具体的には,各教室に分別用ごみ箱を設置するなど校内環境整備の推進,地元企業と協力し校区内各施設等に呼びかけを行い「古着回収プロジェクト」を実施した。また,規範意識についての道徳教育,エネルギーの利用などについて他教科でも横断的に学習を行い,理解の深化をはかった。

2学年ではふるさと再発見学習と職業体験学習を修学旅行,職場体験学習を通じて例年行ってきたが,感染拡大防止のため,行程・予定の変更を余儀なくされ,本年度は株式会社エナジードと連携した「次世代型キャリア教育」のデジタル教材を通じ,「他者理解」「相手意識」「進路設定のための『逆算』の発想」など,意識を改革・改善し,行動化していく取り組みを継続した。また,金融教育を通じて,金融機関が行っている,SDGsの取組みについて理解を深めた。さらに,今後の社会の動向(少子高齢化社会)をふまえて,保険や「投資」の仕組みや今後の持続可能なライフスタイルについて考えた。その他にも,SDGsの中のジェンダー平等を実現しようについて,LGBTQに関する理解を深めた。LGBTQの当事者の方の対面での「講演会」を通じ,自分たちの「生き方」について多様性を尊重するよう考えを深めた。

3学年でも,同様に株式会社エナジードと連携した「次世代型キャリア教育」に取り組み,中学校卒業後の進路について深く考え各自の進路実現に向けての意欲を高めることができた。

〈古着回収プロジェクトについての地元企業による出前授業〉

来年度の活動計画

令和5年度もコロナ感染拡大防止を考慮に入れながら,学校教育活動を考えていかなければならない。特に,SDGsの取組や企業探求の学習において講師を招聘した外部人材を活用した取組を更に積極的に行い,私たちの身近な社会とのかかわりを,より意識的な教育活動となるようチャレンジしていきたい。また体験活動については,本年度の活動を参考にして,どの範囲で活動が可能かを判断しながら進めていきたい。そんな中ではあるが,従来通り地域の人材や企業の発掘・連携を進めることで取組の充実を図る。

ボランティア活動については,感染防止の観点を考慮しながら,生徒の主体的を重視し,更に様々な地域課題の解決やより良い社会を作るために必要なスキルや態度を身につける場として充実させていきたい。