2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 海洋, 減災・防災, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校は,「ふるさと福山久松台を誇りに思う子」を学校理念として,ESDの実践を通して,①自己効力感 ②思考力 ③他者とつながる力の育成を目標とした。

①3~6年生 総合的な学習の時間

3~6年生の総合的な学習の時間で,SDGsについて学習した。今年度は,テーマの選び方を改善し,SDGsの17の目標の中から関心のあるテーマを一つ選ぶのではなく,自分の身近にある問題に目を向け,その問題の解決に向けて探究活動を行った。学年や個人によって,身近なごみ問題に着目したり,いじめや差別等の問題に着目したりするなど,それぞれの児童が関心をもち,解決への意欲が高い問題に取り組んだ。身近な問題から探究活動をスタートしたことで,子ども達が実際に自分達でごみの調査を行ったり,いじめや差別,戦争等についての意識調査をしたりするなど,自ら進んで情報を収集する姿が見られた。また,食品ロスの問題を解決するために,地域や保護者に呼びかけ,フードバンク活動を実施するなど,問題解決のためのアクションを実際に起こす姿も見られた。活動後は,それぞれのグループで活動報告を行い,実践の成果や今後の課題について話し合った。授業終了後も,日頃から持続可能な社会の実現のために学んだことを意識して生活したいという児童が多く,意識の向上が見られた。今年度の活動を通して,子ども達は,身近な問題が世界の問題とつながっていることを感じるとともに,問題解決のために自分にできることを少しでもやっていきたいという思いをもつことができたと考えられる。

②4年生 学校外との連携を重視した活動

4年生のSDGsの学習で,学校外との連携を重視した活動を行った。学んだことを日本中に知らせたいという子ども達の思いから,高知県の小学校とオンラインでつなぎ,学んだことを伝え合った。また,鞆の浦漁業協同組合や江田島青少年交流の家と連携し,海の環境問題について実感を伴った情報を収集することができた。食品ロス問題については,作成したパンフレットを地域のスーパーマーケットに置かせてもらい,地域に発信することができた。今後も社会との関わりを大切にした活動を行っていきたい。

来年度の活動計画

3~6年生の総合的な学習の時間におけるSDGsの学習を継続していく。来年度も,身近な問題から探究活動をスタートし,子ども達の「やってみたい」という思いを大切にした活動を行っていきたい。活動を進めていくにあたって,必要に応じて同じテーマの異学年同士で交流をしたり,報告会をしたりする機会を設定し,子ども達同士が共に学び合えるようにしていく。また,校内の活動に留まらず,引き続き学校外の関連施設等とも積極的に連携を行い,子ども達が実際に社会に関わる経験を積むことができるようにしていく。活動を通して,少しでも自分にできることに取り組むことができたという達成感や,課題を追求し続けていきたいという課題意識につながるように,子ども達の学びを支えていきたい。