所在地 | 〒720-0052 広島県福山市東町3丁目7番49 |
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電話番号 | 084-922-0022 |
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加盟年 | - |
2023年度活動報告
世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等
地域の文化財
学区の誇り「福山とんど祭り」・・・4・5年生の総合的な学習の時間の学びより
私たちの東学区には長く引き継がれている「福山とんど」がある。始まりは今から400年前の元和9年(1623年)。当時、水野勝成が福山にお城を建て、その完成祝いとして始まったとされている。本校では毎年、この「福山とんど」を5年生の「総合的な学習の時間」のカリキュラムに組み込んで学習している。今年度は4年生の社会科「郷土の伝統・文化と先人たち」の単元でも地域教材として「福山とんど」を取り上げ、2学年にまたがって地域の誇りある文化財と受け継ぐ学びを深めていくことにした。以下、4年生の取組・活動を中心とした報告とする。
(1)「福山とんど」って何だろう?
まずは、「福山とんど」について知ることから学習はスタートした。児童にどんなことが知りたいか疑問・質問を出させると、概ね次の疑問にまとめられる。
・「とんど」って何? ・名前の由来は? ・いつからあるの? ・魅力は? ・他の「とんど」との違いは? ・どうやって作るの?
(2)自ら調べる
疑問に思ったことから個人またはグループでの調べ活動へつなげた。
・図書館の本(福山の歴史) ・インターネット ・これまでの5年生が調べた資料 ・福山市パンフレット
調べる中で、「福山とんど」の特徴に「練り歩き」があることを発見する。さらに400年の歴史の中で2度程実施されない時期があったことも発見。実施されなかった理由の一つは戦争のため、もう一つは生活環境の変化による事情のためということであった。そこから新たな疑問を持つ。なぜ、戦後に中止になったのか そして、どうして・どのように復活したのか
(3)聴き取り→まとめ
新たな疑問を解決するために当時をよく知る地域の方から聴き取りを実施した。そして、戦後に中止になった理由やその後に復活した経緯等の話を直接聞くことができた。また、新たに「練り歩き」の際に歌うお囃子の内容も聞くことができ、児童にとって良い学びとなった。当時の人たちの「福山とんど」に対する思いを児童で共有するために、11月1日に開催した広島県小学校社会科教育研究大会での授業展開をした。児童が感じたことや考えたことを共有し、深めることができた。
(4)とんど作りに参加
とんどの製作は、10月から行われる。木材・竹・藁等の材料を活用し、すべ
て手作りである。児童は様々な作業の中で「藁さばき」に参加した。藁に水をかけ、木槌で叩き、藁をしなやかにする作業である。大人から方法を学び、作業する様子は、まさに受け継がれているなと感じた場面である。また,完成した「とんど」の一部分が自分の手で作ったものと振り返ることができたことは感慨深いと児童は感じている。
(5)「福山とんど祭り」の練り歩きに参加
多くの児童が実際の「福山とんど」の練り歩きに参加した。地域、保護者、児童、教職員の大勢がかかわり、祭りは盛大に行われ、無事に終了した。燃え上がる「とんど」の炎を見ながら「今年も1年無事に過ごせるように」と祈りを込 めた。
来年度の活動計画
地域の文化材・・・福山市の魅力発信 ①「福山とんど」の学び(5学年) ②世界バラ会議(福山市)の発信(6学年)
減災・防災・・・・①ハザードマップ作成に向けて(5学年) ②減災への取組(4学年)
平和・・・①福山空襲について・広島平和資料館見学に向けて(4学年)
環境・・・①社会科「環境を守るわたしたち」地域の川について(5学年) ②リサイクル活動(古着収集)(4学年)