所在地 | 〒720-0843 広島県福山市赤坂町赤坂312番地1 |
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電話番号 | 084-951-1043 |
ホームページ | http://www.edu.city.fukuyama.hiroshima.jp/shou-akasaka/ |
加盟年 | - |
2024年度活動報告
環境, 持続可能な生産と消費
本校は、田畑も多く周囲を里山に囲まれた自然豊かな地域である。これらの自然を生かして生活科・理科・総合的な学習の時間の中で体験活動を重視した学習に取り組み、問題解決的な学習を進めている。10年以上続けている環境問題への取組を中心に、自分達で考えた課題を解決するために、地域の人材やICT機器を活用しながら学習を進めている。今年度も、長年続けている環境学習を基盤に、全学年が課題発見力・解決力やコミュニケーション力の向上を目標に取り組んだ。
(1)「くらしを守る」
3年生は社会科の学習において、地域の消防団を招き、消火体験を行った。消防団の方からは、火災等の災害が発生した時に、地域を守るために活動をしていることや、そのための訓練を行っていることを学んだ。消防団の方が、「地域のために」という思いをもって仕事を行っていることに気付き、自分達もこの思いをつなげていきたいという心情を育てることができた。
(2)「赤坂の町クリーンアップ作戦」
4年生では、学校に隣接する河手川の水質検査や、水生生物の調査の結果をもとに、自分達が川を守るためにできることを考えた。ゴミ拾いやポスター作成、歌を作ってゴミの削減を訴えるなど、色々な方法から児童自身が選択・決定をすることで、主体的な学習となるようにした。「何のゴミが多かったのか」種類ごとにゴミを分別して分かったことをもとに、「自分たちにできることは何か」を考え取り組んでいる。
(3)「安全・安心でおいしい米を作ろう」
5年生は、地域の産業である米作りや伝統行事について学習した。実際に農業を営んでいる方に田植えの仕方を学び、体験をした。米作りを行う中で、たくさんの苦労と農家の方の思いを感じることができた。また、機械化が進んでいる現代の米作りと昔の米作りを比べることで、伝統的に行われてきた米作りにも多くの変化があることに気付くことができた。さらに、広島県環境保健協会の方を招いて、水生生物調査を行った。雨天で採集はできなかったが、事前に田植えをした田んぼで広島県環境保健協会の方が採集した水生生物を観察した。この調査を通して生物の食物連鎖のことや自然環境の学習もでき、自分たちも赤坂の環境を守っていきたいという思いをもつことができた。
(4)理科「地球に生きる」
6年生は、理科の学習で地球の温暖化対策について考えた。本校に長年関わってくださっている岡山大学大学院教育学研究科ESD協働推進センター センター長 藤井浩樹先生をお招きして、岡山大学の学生に授業をしてもらった。アプリを使いながらグループで、どうしたら現実的に気温の上昇を抑えることができるのかを考え、話し合った。予算等の折り合いをつけるのが難しく結論はでなかったが、データを基にして思考を深めることができた。
来年度の活動計画
2025年度は,ESDのさらなる推進のために次のことを計画する。
①教科横断的な学習活動の展開
教科等を双方的に関連付けることにより、子どもの主体的な学びを促し、学習で得た「知識・技能」を実際の多様な場面で活用できるようにしていく。教科横断的な視点に立った単元構成を作ることで、教育課程全体が一層充実し、深い学びの実現ができるようにしていく。
②地域との関わり
2026年度のコミュニティ・スクール導入に向けて、「人材バンク」の登録を進め、住民等の参画を得て、地域全体で子ども達の学びや成長を支える環境をつくっていく。