2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, ジェンダー平等, エコパーク

本校は、文部科学省のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定を受けており、「サスティナビリティ」をテーマに掲げ、令和3年度からは「Think Globally Act Locally」をテーマに加え、ユネスコスクールの活動をESD推進のための事業開発、事業実施、学外とのネットワーク構築と捉え、ユネスコスクールの活動の実践を通して、国際社会における様々な課題を解決していく科学技術者の育成に必要な資質・能力を「課題発見力」「創造的思考力」「情報活用能力」「コミュニケーション力」「グローバルリーダーシップ」とし、これらを育成することを目的とした。

① 地域資源を活用し、地域や世界の課題に対して独自の研究開発を行う科学技術者の育成
中学生及び高校生の全員を対象とし、課題研究を中核とした取組。中学生は「探究へのチャレンジ」をテーマに設定し、本校の立地地域である会津の自然・歴史・文化・産業等に関する探究活動を実施した。高校生は「グローカル探究コース」・「サイエンス探究コース」のいずれかを選択し、講義等を通してSDGsとサスティナビリティの基礎を学んだうえで、地域に根差した探究活動を実施し、仮説の検証、考察についてポスターにまとめて発表した。特に「サイエンス探究コース」では、本校が立地する会津地域においてユネスコエコパークに登録されている只見町のブナ林について現地研修を含む5か月の探究活動を実施した。

② グローバルな視野と発信力を持つ科学技術者の育成
SSH海外研修として、台湾研修を実施している。令和2年度~4年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて中止した代替として、現地研修を行う予定であった台湾建国高級中学校との間で、Zoomを利用したオンライン研修を実施した。対象は高校2年生希望者30~40名。「生涯学習」をテーマとしてプレゼンテーション、質疑応答を実施した。

③ 科学技術を牽引する理系女子の育成
ジェンダーに関する研究者である大学教授、「ジェンダーギャップ」が大きいとされる職業や職場において、性別マイノリティとしてお仕事をされている方々を招聘し、「ジェンダーギャップ」をテーマにパネルディスカッションを実施した。対象は中学3年生全員と高校1・2年生の「サイエンス探究コース」選択者。アンコンシャス・バイアスやライフワークバランスなど、社会や個人が抱える大きな問題について議論を深めることができた。

来年度の活動計画

「サスティナビリティ」「Think Globally Act Locally」をテーマに、年間を通じた探究活動(ユネスコエコパークでの研修を含む)に取り組み、中間発表や課題研究発表会を通じて議論を深めます。12月には台湾での海外現地研修の実施を目指し、事前学習に取り組みます。「理系女子の育成」については、引き続きジェンダー平等をテーマとした講演会等を企画します。年間の成果は、2月にSSH生徒研究発表会の場において内外に発表する予定です。