2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

減災・防災, 環境, 国際理解, 平和

本校は、「心豊かで、自ら学び、夢と希望を持ってたくましく生きる」を学校理念として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野を通して自ら問い自ら考える力の育成を目標とした。

2021年1月から3月、和歌山ユネスコ協会の協力を得て、3年生が、和歌山城がそびえる虎伏山の植生について学習を深めた。どんな樹木が生えているのかを学ぶことによって、児童にとってなじみ深いお城の森がより身近に感じることができた。和歌山工業高等学校の生徒が作成した樹銘板に、それぞれの木の特色を調べて説明書きをし、市民の方々にも親しみやすいよう木々に取り付けた。

2021年3月、8年生(中学2年生)が、カナダのリッチモンド市にある姉妹校、バーネット校とリモートでの交流を行った。感染症が広がる2019年までは、隔年でホームステイや学校での交流が長年行われてきたが、行き来するのが困難な中、少しでも顔を見ながら交流ができないかと知恵を絞った。バーネット校では日本語に興味を持ち、学習をしている生徒が多く、お互いに学習してきた外国語を実際に使い、学校行事の説明や流行していることなどを話し、有意義な時間を過ごすことができた。

2021年4月から、4年生の総合的な学習で、「自分の身は自分で守る -そのために今できる備え―」というテーマで、防災学習の単元を学習した。最初は自分ごととしてとらえることが難しかった児童が、県危機管理局の職員から自然災害の恐ろしさを学び、疑問を解決していく中で、積極的に考えることができるようになった。防災バックに必要な中身をグループで話し合い、学級で交流し、考えを深め、防災の達人(日本赤十字の職員)から評価を受けることで、非常変災時にとるべき行動を自覚することができた。

2021年7月、7年生が、毎年行っている7月9日和歌山大空襲について学んだ。地域から当時のことを知る二人の方を招き、空襲の日の夜の出来事やその後の生活について語っていただいた。心を込めて千羽鶴を折り、追悼慰霊祭にささげた。

来年度の活動計画

・身近にある自然、和歌山城公園のことを学ぶため、全校で写生大会を開催する。

・和歌山城公園に落ちているゴミを収集し、種類や量を調査して啓発活動を行う。

・和歌山城公園に群生しているアジサイをNPOと協働で整備する。

・台湾にある嘉義市文雅小学校とオンライン交流を行う予定。

・「これからの市民生活に必要なファクターとは何か」「With Corona の時代に向けて」などをテーマに総合的な学習の時間で取り組む。