2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権

本校は,学校目標である「自主・協働・探究」を基本としたグローバル人材の育成に取り組むとともに,ESDならびにSDGsを標榜した授業開発と授業実践を行っている。2020年度以降,コロナ禍における活動制限や学校行事との兼ね合いにより,時数の見直しが必要になった。外部との交流が一時期途絶えたことで,学校行事も含めて,新たな連携先を模索する必要が出てきた。約2年間,活動の模索を行い実践の蓄積をしている。

2022年度は,前年度に自然領域に傾倒したカリキュラムを見直し,「平和教育を主軸としたカリキュラム編成」に着手した。具体的には,総合学習において,学校教育目標「自主」「協同」「探究」に対応した目指すべき子どもの姿と身につく力を明確にしたり,平和教育を主軸として,自然領域と社会領域の両領域を各学年の年間指導計画に配置したりして,カリキュラム編成を行ってきた。

【図】「総合的な学習の時間(多文化・多言語交流学習)」の系統

学年 交流の系統性 交流対象 めざす子ども像(評価規準)
高学年 グローバル

共に伸びる

他を認める

自分を知る

ローカル

外国の方 外国の方と一緒に活動することを通して、互いの立場を尊重して自分や相手の思いを伝え合い、気づいたことをもとに、新たな考えをもつことができる子ども。
中学年 海辺や山間部で生活する人 海辺や山間部で生活する人たちと一緒に活動することを通して、物おじせず実際に触れたり、相手の話を聴いたり、自分が知っていることを話したりし、生活に生かそうとすることができる子ども。

 

来年度の活動計画

各学年の系統性・発展性が意識されずに単元の模索を行ってきたので,それらの整理と共に,子ども達が考えを表出する場をつくることが必要である。そのためにも,平和教育を主軸としながら,SDGsの目指すべきターゲットを絞って内容を精選し,カリキュラムを再構築していく。

また,内容の構造化を図ると共に,「感じる」「探る」「発する」の探究過程を授業や単元に組み込み,指導方法の蓄積・改善を行っていきたい。そして,総合学習での学びを教科の学習に生かしていくことを通して,より質の高い学びを引き出し,指導内容を立体的に捉えた新たなカリキュラムの開発を実現したい。