2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校は、「国際社会に貢献できる人材の育成」を学校理念として、ESDを核とした課題解決型の学習活動を行い、地域や世界の諸問題について自ら考え、行動できる人材の育成を目標としている。

 具体的には、①地域社会における課題解決に係わる学習活動、②国際文化理解に係わる学習活動を行った。

 

①  地域社会における課題解決に係わる学習活動

私たちが暮らす地域社会について、同じ興味・関心を持ったグループごとにリサーチを行い、私たちの地域社会の特色についてよく理解した上で、地域社会が抱える課題について調査した。グループごとに関係企業、団体等に直接インタビューするなどのフィールドワークを実施することによって、様々な視点から私たちの地域社会が抱える課題を捉え直し、地域を活性化させるために自分たちがどのようなことが出来るのかを考え、実践した。そして、その成果をポスターにまとめて発表を行った。

 

②  国際理解に係わる学習活動

 本学では10名を超える外国人教員が勤務していることから、授業だけでなく普段の学校生活の中で自然と国際交流を体験できる環境にある。また、多くの海外提携校があるため、今年はワデル・ランゲージ・アカデミー(アメリカ)、コーニッシュ・カレッジ(オ  ーストラリア)、慶一学園(韓国)の3校から多くの生徒が来校し、本校生徒と国際交流を図ることが出来た。互いの伝統文化や学校教育についての違いを知るだけでなく、英語でのコミュニケーション能力を向上させる良い機会となった。また、高校2年生はシンガポール・マレーシアへの研修旅行を実施した。現地の文化や歴史などについて事前学習を行ったうえで、現地日本企業や大学生と交流し、シンガポールやマレーシアについてだけでなく、現在のアジア全体の状況についての理解を深めた。異文化を尊重し、グローバル社会に対応できる幅広い視野を養う良い機会となった。

来年度の活動計画

引き続き、海外提携校の生徒との国際交流や海外研修旅行を実施することによって、異文化に対する理解を深め、英語でのコミュニケーション能力を向上させ、幅広い視野で課題に向き合うことが出来る能力を養っていく。また、生徒が積極的に校外に出向き、企業や団体の協力を得ながら様々な体験をする機会を増やすことによって活動の幅を広げ、地域社会の課題を解決する方法を考えることによって福山市を中心とした備後地域全体の活性化に寄与し、他地域の取り組みと比較研究して取り組んでいくように計画している。