2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

エネルギー, 環境, 世界遺産・地域の文化財等, 平和, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

本校は、『うぐいす運動』「美しく(う)、グリーン(ぐ)、いっぱい(い)、進んで奉仕(す)」をテーマに、環境美化活動と地域貢献活動を通して、時代に適応した持続可能な社会を担う能力の育成を目指すことを目標として活動している。具体的には、①環境美化活動、②交通安全啓発活動、③福祉活動を行った。また、学校運営協議会の協力を得て、学校単独の活動から学校と地域とが共に行う活動になるように進めていった。
① 環境美化に関わる活動
本校に隣接する河川敷を会場として行われる納涼花火大会や秋祭りの後に、河川敷清掃を行う予定だった。しかし、今年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止になった。昨年度から、地域の団体や学校運営協議会にも働きかけ、地域の方々も参加し、協働の場となっている。新居浜市全体での活動に発展しており、中学生が活動する前にすでに一般市民の方々の清掃が始まっており、この数年はごみがほとんどない場所もある。

② 交通安全の啓発に関わる活動
新居浜警察署、交通安全協会、東中学校運営協議会、PTAなどの諸団体の方々とともに、校区内の県道や小売店の駐車場で安全運転を呼び掛ける予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となった。例年、「安全運転を心掛けて下さい」と一言を添えて生徒が手作りしたお守りを手渡している。ドライバー自身が「中学生の時にお守りを作って安全運転を呼び掛けました。頑張ってください。」と温かい言葉掛けがあり、この活動は地域に定着していることが伺える。
③ 福祉に関わる活動
例年、福祉委員会が中心となって、「手足の不自由な子供を育てる運動」に全校で参加した。全校で募金活動を行い、多くの生徒が参加した。春休み前には種から育てた花を地域の方に送る活動を行っており、今年度も計画していたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となった。

④ 人権問題に関わる学習
本校では、平成29年度より、有志による国立療養所「大島青松園」訪問を行っている。そして、ハンセン病問題で学んだことや大島青松園訪問の感想を参観日等で発表し、この問題の解決に向けて「わたしたちにできること」は何かを訴えている。しかし、今年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、大島青松園への訪問や参観日が中止になったため、道徳科や総合的な学習の時間を活用して学習を続けた。新しいスタイルでの生活の中、差別事象も起こってしまった現代社会と重ねながら、住みやすい新居浜を作るために差別や偏見とどう向き合うべきなのかを考えることができた。

来年度の活動計画

本校の従来からの活動である「うぐいす運動」を継続していくと共に、各種団体との協働を、特に学校運営協議会の協力を積極的に仰ぎ、連携・協働を一層進め、地域の活動へ広げていく。そして、生徒と地域の方々との交流する機会を増やし、生徒のコミュニケーション能力の育成と自己有用感の獲得の場にしていく。また、各活動の目標を明確にし、活動の意義を知らせる生徒集会等を設ける。河川敷清掃のあり方については、継続して検討していくとともに、学校の負担とならない在り方を合わせて検討していく。「大島青松園」訪問は来年度継続して行っていく予定である。