2022年度活動報告
本年度の活動内容
減災・防災, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困, その他の関連分野
本校は「自然にやさしい、人にやさしい、地球にやさしい」を活動テーマとして、ESDの実践を通して7つの能力・態度(批判的に考える力、未来像を予測して計画を立てる力、多面的・総合的に考える力、コミュニケーションを行う力、他者と協力する態度、つながりを尊重する態度、進んで参加する態度)の育成を目標とした。
具体的には、①地域に関わる学習 ②環境に関わる学習 ③持続可能な生産と消費 ④国際理解に関わる学習 を行った。
①地域に関わる学習
3年生では、「○○に注目!!見付けたものを地図で表そう!!」をテーマに、校区の中で自分が興味・関心をもったまちの様子(施設、店、道路、自然)について調べ、地図にまとめました。日頃、何気なく通っている場所でも立ち止まって注目してみることで見えてくる面があり、子供たちはインタビュー活動をしたり本やインターネットで調べたりして、まちの様子をより深く理解するすることができた。
②環境に関わる学習
4年生の子供たちは、「SDGsワークショップ」をきっかけに、17の項目について関心をもった。さらに、「3R推進スクール」を通して、環境問題に対する取組に視点を絞り、「目指せ!環境エコレンジャー ~わたしたちにできることを始めよう~」をテーマに学習を進めてきた。地球温暖化、食品ロス、海洋ゴミ等について調べ活動を行い、パソコン端末にまとめたものを発表した。身近な生活の中で、自分たちにできることはどんなことがあるのかを考えた。
③持続可能な生産と消費
5年生の子供たちは、「私たちの食と未来を考えん米け! ~米作りから持続可能な社会を考えよう~」をテーマに、実際に稲を栽培し、田植えから収穫・消費までを体験した。さらに、「米作りでの体験を生かして食の未来を考えん米け」という課題を解決していく過程で、「食の未来はこのままで大丈夫なのだろうか」と問い続け、自分事として未来を考えていった。
④国際社会に関わる学習
6年生の子供たちは、「半径5mから世界へ ~一人の行動が世界を変える~」をテーマに、自分たちができることについて上級生として下級生の世話をどうしたらよいかなど、身近なことから考え行動に移した。そして、活動をだんだんと広げていき、世界の開発途上国の人々のために、書き損じはがきや古本等の回収を全校のみんなに呼びかける寄付活動を行った。この活動を通して、自分の生活の豊かさに感謝して生きることや自分の周りにいる身近な人々にも優しさを差し伸べる大切さについて考えた。
来年度の活動計画
1,2年生
中央小学校のESDのテーマ「自然にやさしい・人にやさしい・地球にやさしい」を意識しながら、生活科の学習を行う。
3年生
子供たちが地図にまとめた内容を伝え合い、中央校区がどのような「まち」であるのかを再確認する。施設や店、自然等がわたしたちのくらしをどのように支えているのかを理解し、これからのわたしたちの「まち」の未来について考えることを今後行っていく。
4年生
環境問題に対して自分たちにできることを実践することで、より多くの人々が環境問題に関心をもって取組を考えていくことが大切であると気付き、そのために、どのような働きかけをしていけばよいかを考えていく。
5年生
子供たちにとって身近な「食」をテーマに取り上げ、米作り体験で学んだことや調べたことを基に、より深く物事を考え、食の未来を守るために自分にできる取組をしたり、友達の活動に協力したりすることで、自分たちの手で食の未来を切り拓いていく意識を持続していく。
6年生
世界の子供たちの現状を知り、子供たちのくらしの背景を調べたり、自分にできることを考えたりする。そして、自分にできることを計画・実践し、自分の生活や身近な人との関わり方を見直す。