2021年度活動報告
本年度の活動内容
海洋, 気候変動, 環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 持続可能な生産と消費, 食育
本校は「自然にやさしい、人にやさしい、地球にやさしい」を活動テーマにして、ESDの実践を通して7つの能力・態度(批判的に考える力、未来像を予測して計画を立てる力、多面的・総合的に考える力、コミュニケーションを行う力、他者と協力する態度、つながりを尊重する態度、進んで参加する態度)の育成を目標とした。
具体的には、①地域に関わる学習 ②環境に関わる学習 ③持続可能な生産と消費 ④国際理解に関わる学習 を行った。
① 地域に関わる学習
3年生の子供たちは、「I LOVE 中央」をテーマに、校区の中で自慢になるものを調べ、自分が興味をもった施設や店、自然についてまとめた。日頃何気なく通ったり見たりしている場所の意外な面が分かり、そこで働く人々の地域に対する思いを知ることができた。また、自然では、いたち川や奧田用水の身近な川で行われてきたお精霊や灯籠流しの行事について調べ、住民の願いにふれることができた。
② 環境に関わる学習
4年生の子供たちは、「目指せ!環境エコレンジャー!~環境について考え、わたしたちの取組を伝えよう~」をテーマに、「とやま環境チャレンジ10」を実践し、こまめに電気を消したり、マイバッグを使用したりすることで、学年のみんなで2㎏の二酸化炭素削減に成功した。その体験を元に、 地球温暖化、食品ロス、海洋ごみ、企業の取組等について調べ活動を行い、パソコン端末にまとめた。また、環境会議を何回か行い、自分たちにどんな取組ができるか、それを広げていくにはどうしたらよいかを考えていった。
③ 持続可能な生産と消費
5年生の子供たちは、「薬の町富山」を取り上げ、校区にある薬の商店を見学したり資料を調べたりして、薬の今昔について知ることができた。子供たちは、薬売りを受けついできた売薬さんの苦労や果たした役割を考えることで、何事にもあきらめない気持ちをもつ、世の中に役立つ人になりたいなど、これからの自分の在り方について考えた。
④ 国際社会に関わる学習
6年生の子供たちは、「半径5mから世界へ」をテーマに、自分たちができることについて、縦割り掃除で下級生の世話をどうしたらよいかなど身近なことから考え行動に移した。そして活動をだんだんと広げていき、世界の発展途上国の人々のために、使わなくなった本や文房具等を全校のみんなに呼びかける寄付活動を行った。この活動を通して、自分の生活の豊かさに感謝して生きることや自分の周りにいる身近な人々にも優しさを差し伸べる大切さについて考えた。
来年度の活動計画
1,2年生
中央小学校のESDのテーマ「自然にやさしい・人にやさしい・地球にやさしい」を意識しながら、生活科の学習を行う。
3年生
校区の自慢を調べ、それらに携わる人々がどのような考えのもと努力をしているのか、わたしたちのくらしをどのように支えているのかを理解し、自分の「まち」に興味をもって、これからのわたしたちの「まち」の未来について考える。
4年生
高齢者との交流を通して、相手の立場を理解し思いやりをもって接することで、互いが笑顔になることに気付き、自分の周りにいる人々との関わりも考え、実践していく。
5年生
富山の伝統的な産業の一つである「薬業」を取り上げ、薬に関わる仕事や人々の努力への理解を深めるとともに、故郷を大切に思う心を育んで、自分の在り方について考えていく。
6年生
世界の子供たちの現状を知り、子供たちのくらしの背景を調べたり、自分にできることを考えたりする。そして、自分にできることを計画し、実践し、自分の生活や身近な人との関わり方を見直す。