2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

人権

本校では、「ともに生きようとする」児童の育成を目指して、人権教育に計画的に取り組んでいる。

2022年度は、グループ活動や学び合い活動、対話活動等、他者と関わりながら活動したり、自分の思いを表現したりする場を多く設定することで、「相手を思いやり、分かり合う」ことができる児童を育て、「ともに生きようとする」姿の実現につなげたいと考えた。

① 活動1「夏祭り集会」(児童集会)

本集会は、模擬店を縦わりグループで運営したり、他のグループの模擬店で遊んだりする集会である。

この集会の計画・準備の場面では、対話する場を多く設定し、異学年で協力できるようにした。そうしたことで、学年によってできることやできないことを考えつつ、相手を思いやりながら活動に取り組むことができた。

また、集会後に同じ縦割りグループの児童に「ありがとう」の気持ちを伝える手紙を贈り合った。手紙を読んだ児童から、「低学年の子が頑張ってくれた」「お兄ちゃん、お姉ちゃんが優しくしてくれた」といった声が聞かれ、集会以前より、互いを大切な存在として認識するようになった。

 活動2「ありがとうの力」(5年・道徳)

第62回社会を明るくする運動福島県作文コンテスト優秀作品「ありがとうの力」を題材にして、ありがとうと言われたときの気持ちを想起したり、ありがとうという言葉がもつ力について考えたりした。自分が考えたことを伝え合う対話を通して、ありがとうという言葉を大切にすることで、よりよい生き方ができるという考えをより深めることができた。

来年度の活動計画

夏祭り集会による異学年交流は、高学年の児童に大きな成果が見られた。具体的には、休み時間等に、高学年の児童が低学年の児童を誘って一緒に遊ぶ姿が見られるようになった。また、「ありがとう」を題材にした道徳の授業も、高学年の児童にとって効果的であったと考える。

しかし、本年度の活動は、低学年の児童にとっては、相手と仲良く活動する楽しさを味わうことはできたものの、その大切さを理解し、自分から主体的に関わっていこうとする態度を育てるまでには至らなかった。

今後は、全ての児童が「相手を思いやり、分かり合う」ことができるよう、低学年主体の活動も取り入れていく。そして、全ての児童の「ともに生きようとする」姿を実現していきたい。