2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

平和, 人権

本校は、これまで継続的な指導目標として「ともに生きようとする」児童の育成を掲げ、その姿の実現を目指して、児童の発達に応じた人権教育を計画的に推進し取り組んできた。ESDを児童の相互理解をより深める実践と捉え、ESDの実践を通して「ともに生きようとする」気持ちを高め、「相手を思いやり、分かり合う」ことができる児童の育成を目標とした。
具体的には、児童の発達に応じた人権教育を柱に、①児童の相互理解に係わる活動、②「ふれあいフェスタ」による交流活動を行った。

① 児童の相互理解に係わる学習

〔ねらい〕ルールを守ることの必要性やマナー・モラルとの違いを感じさせることで、周りに対する思いやりの気持ちをもって行動しようとする実践意識と態度を養う。

〔内容・考察〕

子どもたちは、タブレットで動画を見ながら、電車に乗る際のルール・マナー・モラルについて考えた。どのような行動に対して、困っている人や嫌がっている人が出てくるのかを拾い出し、それぞれがルール・マナー・モラルのどれを欠いている行動かを学習プリントにまとめさせると、様々な意見が出て活発に話し合いが行われた。また、悪い行動だけでなく、良い行動にも着目させ話し合いを再度進めると、「荷物を抱えている高齢者がいるから席を譲るよう声を掛けると喜ぶね」 「小さい子どもは危ないから、立っているより座るほうが安全じゃないかな」など、周りの人を気遣う言葉が聞かれた。

感想には「みんながスマイルになるためにできることをしたい」「ルールやマナーを守った方がいい」という記述が多く見られ、様々な立場の人への思いやりをもって関わり、行動していこうとする態度が育ってきたと考える。

②「ふれあいフェスタ」による交流活動
児童と保護者との交流、幼稚園児との交流、高齢者との交流など,各学年でふれあいを通して「ともに活動し、互いのよさを認め合うことで理解を深め合う」ことを趣旨として取り組んだ。
1・2年「親子でフラワーアレンジメント」…講師を招き、親子で制作
3年「創作活動ペットボトルキャップアート」…幼稚園児を招き、作品の制作
4年「お年寄りとふれ合おう」…老人会の方々と遊びやゲームなどでの交流

来年度の活動計画

今年度は、児童が「相手を思いやり、分かり合う」ことができることに着目して実践を進めてきた。グループ活動や学び合い活動を通して、友だちと協力して話し合ったり活動したりすることにより、相手の立場を考え、分かり合おうとする態度が見られた。「ともに生きようとする」気持ちを高めていくために、ESDを児童の相互理解をより深める実践と捉え、今後も、「ともに生きようとする」ことを通した児童の相互理解を深めるような実践を進めていく。