2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 人権, 健康, 食育

本園は「子ども達同士認め合い、助け合い、励まし合い、学び合う」を園の理念としてESDを子ども達の学びと捉え、ESDの実践を通して生きる力、主体性の土台作りを目標とした。

具体的には「立腰教育」(躾の三原則)「人権教育」「地域との連携」を柱に①人権に係わる教育②文化多様性に係わる教育③生物多様性・食育に係わる教育④立腰に係わる教育⑤環境に係わる教育を遊びや生活の中で実践した。

① 人権に係わる教育

「挨拶」を大切に人とつながることを大切にしてきた。園内はもちろん、園外へ散歩に出かけた時に出会った人にも積極的に挨拶を行った。子ども達と一緒に「みんな、たいせつ」「種をまこう」のリーフレットや紙芝居等を使い“どんな気持ち”“どう思った”など子ども達の言葉の表現を大切にしながら考える時間を大切にしてきた。時節柄難しい時もあったが、ふれあい遊びで人のぬくもりや心地よさを感じられる機会を作ったり、関わってくれた人たちに感謝の気持ちを伝えたりすることを保育の中で意識して行った。そして思いやりの気持ちや自分は大切な存在であるという自己肯定感を高めるようにしてきた。また小学校への交流会や体験会に参加し、小学校の雰囲気を味わったり児童と交流することで就学に期待を持てるようにした。

 

 

② 文化多様性に係わる教育

ネイティブの講師とのやりとりや歌、遊びを通して英語でのコミュニケーションを図りながら異文化に触れるようにした。世界には様々な国があり、食べ物、髪や肌の色の違いなども人権教育とともに知る機会となった。

③ 生物多様性に係わる教育

畑で野菜の栽培・収穫や旬の食材に触れたり、調理などで子ども達が積極的に「食」に関ったりする機会を持つようにした。行事食や献立の工夫や魚の解体の様子を見て子ども達が食に対してさらに興味関心を持てるようにした。自分の食べられる量を伝えて調節し、出来るだけ残さずに食事が出来るようにした。食器の返却時には「ごちそうさまでした」「美味しかったです」「ありがとうございました」と自分達から栄養士に伝える姿が見られ感謝の気持ちも育ってきている。

 

④ 立腰に係わる教育

日々「立腰」を行うことにより心と体を整え、強い意志力や集中力、根気が身に付き、子ども達の主体的に生きていく土台を養っている。「挨拶」「返事」「履物を揃える」なども日々の積み重ねを大切に行っている。毎朝、保育者や友達と共感しながら行う運動遊びを通して心も体も元気に過ごせるようにしている。

⑤環境に係わる教育

子ども達が見てわかるように電気の使用量を色で知らせるようにし、使っていない保育室等の電気やエアコンを消したり、水を出しっぱなしにしないように手洗いの大切さと共に仕方などの見直しをしたりして資源を大切に使うことを意識できるようにした。

 

来年度の活動計画

昨年度に引き続き子ども達と一緒に遊びや生活の中で大切にしていく内容を地域との連携を大切にしながら進めていきたい。園内の取り組みの中での気づきもあったので、子ども達と一緒に考えながら自分達に出来る小さな事から続けていけるようにしていきたい。「エコマーク」集めや電気の使用量などを子ども達が目に見えてわかりやすい活動を積極的に取り入れていきたい。小学校や中学校などの交流の機会も戻ってきているので、一緒に遊んだり、地域清掃をしたりしながら人とのつながり、地域を大切にする気持ちを引き続き育てていきたい。