2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 文化多様性, 国際理解, 人権

本園は「子ども達同士認め合い、助け合い、励まし合い、学び合う」を園の理念としてESDを子ども達の学びと捉え、ESDの実践を通して生きる力、主体性の土台作りを目標とした。

具体的には「立腰教育」(躾の三原則)「人権教育」「地域との連携」を柱に①人権に係わる教育②文化多様性に係わる教育③生物多様性に係わる教育④立腰に係わる教育⑤地域に係わる活動を行った。

① 人権に係わる教育
子ども達と一緒に「みんな、たいせつ」「種をまこう」のリーフレットや紙芝居等を使い“どんな気持ち”“どう思った”など子ども達の言葉の表現を大切にしながら考える時間を大切にしてきた。ふれあい遊びで人のぬくもりや心地よさを感じたり、友達の素敵なところを皆の前で発表したりして、自分や相手に色々な気持ちがあることなども知ることが出来た。そして思いやりの気持ちや自分は大切な存在であるという自己肯定感を高めるようにしてきた。

② 文化多様性に係わる教育
ネイティブの講師とのやりとりや歌、遊びを通して英語でのコミュニケーションを図りながら異文化に触れるようにした。世界には様々な国があり、食べ物、髪や肌の色の違いなども人権教育とともに知る機会となった。

③ 生物多様性に係わる教育
野菜の栽培や旬の食材に触れる体験(玉ねぎの皮むき、えんどう豆のさやむき、ピーマンの種取りなど)や調理などで子ども達が積極的に「食」に関わる機会を多く持った。行事食や献立の工夫により、子ども達が食に対して興味関心を持てるようにした。魚の解体を見た時にお腹から小魚が出てきたことで、動物や植物、人は皆つながっていることを知り、命をいただいていることに感謝の気持ちを持てるように取り組んだ。

④ 立腰に係わる教育
日々「立腰」を行うことにより心と体を整え、強い意志力や集中力、根気が身に付き、子ども達の主体的に生きていく土台を養っている。

⑤ 地域に係わる活動
同中学校区内の中学校1校、小学校3校、こども園2園、地区公民館2館、共育コーディネーター、教育委員会等と連携し、「共育コミュニティ集会」にて各学校の取り組み等についての発表を行い、頑張っている姿をほめてもらったり、自分たちの暮らしている街、地域を知ってもらい、もっと好きにそして大切にしようという気持ちが持てるように地域の方々や保護者とともに参加した。

近隣の小学校6年生と地域の公園等のゴミや落ち葉を集める等清掃に出かけ、自分たちの地域、街をきれいにし、大切に使おう、地域の役に立っているという気持ちがもてるよう、また小学生や小学校校長、教員との交流も大切にしている。集めた落ち葉は腐葉土にし、野菜作りなどに活かしていく。

来年度の活動計画

今後も「人権」「文化多様性」「生物多様性」「食育」「立腰」「地域との連携」を軸に地域の小中学校と地域の人々との連携を大切にしながら、人として基本的な規範意識や自然環境保護の重要性、人間関係の構築、地域貢献の大切さ、いろいろな知識を日々の生活や遊びの中で様々な体験をしながら子ども達と考え話し合う機会を持ちながら少しづつ意識できるようにしていきたい。