2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 福祉, 持続可能な生産と消費

1年生は,<粟崎となかよし>をテーマに、生活科単元<むかしあそびをしよう>を中心に学習を進めた。木ごまやけん玉などの道具を使って昔遊びを体験し,もっと上手になるために,地域の名人さんに教えてもらう機会をもった。地域の名人さんとの交流で,さらに学習意欲が高まり,学習発表会では,協力してくださった昔遊びの名人さんや保護者に向けて,遊び方や上手にするコツを紹介し,上達した昔遊びの技を披露することができた。友達と協力する力、名人さんとの交流を通してコミュニケーションを行う力が付いた。

2年生は,<町たんけん>をテーマに,地域探検として,社会福祉施設を訪問し,お年寄りと交流した。お年寄りに喜んでもらえるように友達と協力してアイディアを出し合い,メッセージカードを準備し,合奏や劇で楽しんでもらおうと企画・練習した。当日は,練習の成果を生かし楽しく交流できた。学習発表会では,「社会福祉施設訪問」の様子をグループごとに協力して発表方法を考え,粟崎探検で学んだことや感じたことを,写真やボード,絵や実演などで発表することができた。

3年生は,<粟崎の文化と共に生きる>をテーマに、粟崎の自慢としての「五郎島金時」について生産者さんとの交流を通して,サツマイモ作りに対する思いや願いを知ることができ,地域への理解を深めることができた。また,昔から伝えられている行事(獅子舞・奴行列)については,金沢ふるさと学習で,地域の獅子舞・奴行列保存会の方に来ていただき実演してもらった。実際に間近に獅子舞・奴行列にふれることで,粟崎の伝統を実感していた。学習発表会では,テーマごとに友達と協力し,「五郎島金時」や「獅子舞・奴行列」について,学習を通して分かったことや深まったことを模造紙にまとめ,保護者に発信することができた。

4年生は,<人のつながりと共に生きる>をテーマに,バリアフリーの学習に取り組んだ。点字学習器・アイマスク・車椅子・お年寄り体験用の器具等を使って,様々な立場を体験し,自分たちの町は体の不自由な人やお年寄りにとって住みよい町かを調べる学習に取り組んだ。学習発表会では,学んだ内容や自分たちの考えを壁新聞にまとめ,保護者を対象に発信した。

またオリンピック・パラリンピック教育では、パラリンピックの競技について調べたり、競技「ボッチャ」を体験したりすることを通じて、障害を持つ方々の気持ちになって考えることができた。

5年生は,地域の「JA粟五青壮年部」の協力を得ながら,春から夏にかけて,小玉スイカの栽培に取り組んだ。児童は,当番を決めて水やりをし,定期的に雑草を抜いたり,観察記録をつけたりした。その後,加賀野菜へと学習を広げ,加賀野菜の特徴や歴史・調理の仕方などについて調べた。また,加賀野菜のひとつである「源助大根」の栽培も秋から冬に行い,収穫することができた。学習発表会では,加賀野菜について学んだことを4年生に発信することができた。またオリンピック・パラリンピック教育では、参加国の食べ物について調べ、加賀野菜と比較することを通じて、自国の食文化の良さや、世界の国々の食文化を学ぶことができた。

6年生は,<人とのつながりの中で生きる>をテーマに,6年間の総まとめとして,地域である粟崎から離れ,より発展的に広い範囲に目を向け,金沢について理解を深める学習を行った。5月から7月は,「金沢百万石祭り」について調べた。実際に祭りを見た児童の感想を聞いたり,資料やインターネットで調べたりして,各自がパンフレットにまとめる活動をした。これが金沢の伝統ある祭りであり,これからも続いていってほしいという思いをもった児童が多かった。2学期からは「金沢のよさを発信しよう」というテーマで,金沢の名所や伝統,偉人についての追究が始まった。10月には,実際に,金沢城や兼六園などを観光案内をしている「石川観光特使」の話を聞いた。金沢には,これからも守っていくべきものや,伝統がまだまだあるということを児童は実感することができた。

来年度の活動計画

来年度も、今年度同様に、明らかになった課題を生かして取り組む。
1~2年生は生活科を中心に行う。
「1年 粟崎となかよし」「2年 粟崎をたんけん」
3~6年生は、総合的な学習の時間を中心に行う。
「3年 粟崎の文化」「4年 人のつながり共に生きる町」
「5年 おもてなしの心から学ぶ」「6年 人のつながりの中で生きる」また、東京オリンピック開催に当たり、国際的な視野をもって世界平和に貢献できる人材の育成を図るため、以下のように「粟崎小オリンピック・パラリンピック教育」に取り組むことを計画している。

「1年   スポーツに対する興味・関心向上、楽しむ心の育成」
「2・5年 マナーとおもてなしの心」
「3年   日本の伝統。郷土の文化や世界の文化理解・多様性」
「4年   スポーツを通した共生社会の構築」
「6年   オリパラの意義や歴史」
特に、5,6年では「粟崎小オリンピック・パラリンピック教育」を年間教育課程に位置付け、機運醸成を図る。持続可能な社会のあり方、その中で自らどうかかわっていくかを考えていく学習活動、学習の視点を取り入れる。