2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 平和, 人権, 持続可能な生産と消費, 食育, 貧困

本校は、「誠実・隣人愛・喜び」をモットーとして、「国際理解教育」「食育」「奉仕活動」を行い、“自身を見つめ、違いを受容する”“他者と協働し世界に貢献する”ということを目指している。その中でESDを「児童一人ひとりが果たすべき使命」と捉え、ESDの実践を通して“人の心の中に平和の砦を築かなければならない”というUNESCO憲章の精神を実現する社会の担い手となることを目指している。

具体的には、前述した「国際理解教育」「食育」「奉仕活動」を柱にして、以下の3つの活動を中心に行った。

①ユニクロ“服のチカラプロジェクト”に参加

②食育菜園での命のリレーの体験

③節食ランチでの献金、お米一握り運動の実施

①ユニクロ“服のチカラプロジェクト”に参加

ユニクロが毎年実施している“服のチカラプロジェクト”に参加した。難民の人たちが直面している苦労、厳しさを知り、自分たちにできることを考えることを大事にした。これは主にSDGsの「GOAL1:貧困をなくそう」に当たるものであるが、学習を進めていく中で「GOAL3:すべての人に健康と福祉を」や「GOAL6:安全な水とトイレを世界中に」の内容にも触れていった。世界の同世代の子どもたちが今よりも幸せになるためには、自分に何ができるかということを深く考え、このプロジェクトに参加することとなった。今年度は、結果的にダンボール箱17箱分の古着を集めることができ、難民の人たちのもとへと届けることができた。子どもたちには、これでもちろん問題が解決したわけではないという意識を持たせ、根本にある問題は何か、その解決に向けてできることなども継続して考えていく授業を行った。

②食育菜園での命のリレーの体験

「食育」での学習を通して、いのちの循環により、自然界と共に生きる私たちの生活のあり方、自然界との共存を学び、日常生活に活かしている。自分たちで育てた食物を収穫し、調理し、いただくことで、その実感はより深いものとなる。今年度も1~6年生の全学年が調理実習をおこない、いのちをいただくことの意味、ありがたさを全員が感じることができた。

③節食ランチでの献金、お米一握り運動の実施

UNESCO憲章が宣言している「国際平和と人類の共通の福祉」という目的に向け、本校の理念に基づいて「節食ランチでの献金」「お米一握り運動」を実施した。集まったお金は地域社会福祉に、また、お米は釜ヶ崎野宿者のために役立てていただく予定にしている。この活動を通して、社会に役立つ喜びを感じさせ、その後も様々な形で貢献していける子どもを育てることを目標としている。

来年度の活動計画

今年度は、4年生が「貧困をなくそう」、5年生が「人や国の不平等をなくそう」、6年生が「平和と公正をすべての人に」を年間の学習の軸として学習を進めていく。どの学年の児童も、「自分ができることは何だろう?」と、常に自分自身に問いかけ続けながらの学習を計画している。

また、学習した内容を発表する場の1つとして、学習発表会を設定している。他学年の保護者に対しても学習したことを伝えることで、自分たちの願いや考えを発信し、広げられることを期待している。

さらに、今年度は4名の児童が大阪ユネスコスクール(ASPnet)の国際ワークショップに参加している。ここでの話し合いの経験も、学校での報告会で伝えていく。

他にも、節食ランチでの献金、お米一握り運動は、主として委員会活動の一環として年間を通して継続的に進めていく。