2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

海洋, 減災・防災, 気候変動, 環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解

本校は,隣接する芦安小学校とともに「9年間を通して,南アルプスの自然を守り,持続可能な社会の担い手となる資質を育む」ことを目標としている。

①学校林整備の活動~輪かんじきづくり

9月に学校林整備作業を行い,11月末から12月にかけて間伐材を利用して輪かんじきづくりを行った。森林に関する理解が深まり,森林を守る気持ちが高まった。また,芦安の伝統文化を守り続けたいという意識も高まった。

②アマゴ放流プロジェクト

12月初旬~12月下旬にアマゴの発眼卵から飼育を行い,御勅使川上流や学校周辺の沢に放流した。サツキマスとして御勅使川下流の信玄堤まで溯上することを願いながら,自然環境や生き物を守り育てることについての関心が高まった。

③巣箱づくり

1月に,講師の方をお招きし,鳥の巣箱づくりを行った。巣箱を作りながら,講師の方から,芦安地区に生息している鳥たちの生態や,種類,特徴などを丁寧に教えていただいた。作った鳥の巣箱は,芦安地区のみならず,南アルプス市の生徒宅に設置されることになった。生徒の自宅の巣箱に鳥が来れば,毎日観察することができ,今後,さらに自然環境を意識することができると考えられる。今までにも増して,身近な芦安の自然について考えることができる機会となった。

来年度の活動計画

来年度の活動も,今年度同様に「小中9年間を通して,南アルプスの自然を守り,持続可能な社会の担い手となる資質を育む」を目標に掲げている。今年度は新型コロナウィルスの影響で思うように自然体験活動に取り組むことが難しかったが来年度は,自然体験や環境について考える教育を,地域や保護者の方々との連携を図りながら展開していきたい。

昨年度から隣接する芦安小学校と小中一貫校としての取り組みが始まったため,小中9年間を通してのユネスコスクールとしての取組の見直しを図りながら,長期的な視野に立ち,より計画的に充実した活動を継続して,実施していきたいと考えている。

伝統行事となっている活動及び継続実施となっている取組である「輪かんじきづくり」「アマゴ放流プロジェクト」といった活動をさらに充実させる中で,持続可能な社会のあり方について考える機会を設定して,資質・能力を高めたい。