2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 国際理解, 福祉

〇 各領域の取り組み
本校は、「夢や希望をもち、心豊かでたくましく自ら学ぶ浅野の子を育てる」を教育目標として、ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野※1を通して豊かな心の育成を目標とした。
① 地域
3年生の社会科を補充深化する形で取り組んでいる。年度末には,校区地図を作成している。校区内の歴史的な建物や場所については,自分達で足を運び,取材をしてまとめた。
② 国際理解
今年度は,一宮市の国際交流員や留学生を招いて,ニュージーランドの話を聞く機会を持つことができた。また,各学年で,内容を検討して,それぞれの総合や教科等の内容に関連するようにした。4年生については,環境に取り組んでいるので,それぞれの国の環境に対する考え方や小学校での取り組み内容を紹介してもらい,自分達の取り組みをもとに質問をして,話を聞くことができた。また,ALTに来ていただき,全校学級で授業を行った。
6年生は,社会科の発展として修学旅行の目的地を調べたり,体験したりする活動を「自国理解」として行ってきた。また,5,6年生は地域の歴史を研究されている方を講師に招き,日本や郷土のすばらしさについて,講演をしていただいた。

③ 環境
3年生は,理科で草花やモンシロチョウの成長を観察した。
4年生では,社会科では環境センターの見学で,環境保全に対する意識を高めた。水や水を育む自然を守ることの大切さについて外部から講師の方を招き,教えていただいた。総合的な学習ではエコスクール運動の一環として,エコレンジャー活動を行った。各クラスで曜日や場所を決め,放課や掃除の時間に節水や節電,ゴミの分別の呼びかけをしたり,各クラスにあるリサイクルボックスの回収をしたりしている。そこで,地球温暖化について外部講師を招いてお話を聞き,学習発表会では,環境をテーマに自分に調べたことや学んだことなどを保護者の前で発表した。その他,学校全体での取り組みとして,
「エコキャップ運動」「一人一鉢運動」「清掃活動」を実施している。
④ 福祉
5年生で,「福祉実践教室」を行っている。車いす体験,点字体験,白杖体験などを通して,自分にできることを考え,実践していこうという思いをもった。また,他人を思いやるやさしい心を持つ子ども達になるよう夏休みの野外教育活動でも「助け合い」をテーマに入れ,協力し合って活動することができた。

⑥ 情報
1年生から学年の発達段階に応じて,総合的な学習の時間を含めた教科等で,タブレット端末を用い,データの取り込みを行ったり,スライドを作成したりするなど,学年の発達段階に合わせて活用できるようにしている。今年度は,特に「情報モラル」について,各学年での活動内容を計画し,実践した。また,道徳の授業も関連させ,モラル向上を図った。
※1【ユネスコスクールが重点的に取り組む3つの分野】
①地球市民および平和と非暴力の文化
②持続可能な開発および持続可能なライフスタイル
③異文化学習および文化の多様性と文化遺産の尊重

来年度の活動計画

来年度の活動計画
本校におけるESD(持続可能な教育)は,3年生以上の各学年の「総合的な学習」を中心に取り組んでいる。環境教育だけでなく,学年の主な行事との関連を考えて,主たる取り組みを決め,年間計画を立てて取り組んでいる。
3年生…地域学習 4年生…環境学習 5年生…福祉教育 6年生…キャリア教育 国際理解
① 国際理解として,国際交流員を招いての取り組みの他に,外部講師を招いての学習機会を5,6年生に取り入れる。
② 環境教育についても,エコスクールとして取り組む4年生に外部講師を招いての学習機会を取り入れる。また,学校全体としての活動となるように考えていく。
③ 外部講師を招いての福祉実践教室を5年生の学習機会として取り入れる。
④ 各学年において、情報モラルの視点を入れた学習を全学年で行うように組み入れる。