2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 環境, 国際理解, 人権, 福祉, 持続可能な生産と消費

〇 各領域の取り組み

 地域

3年生の社会科を補充深化する形で取り組んでいる。年度末には,校区地図を作成している。校区内の歴史的な建物や場所については,自分達で足を運び,取材をしてまとめた。

 国際理解

今年度は,一宮市の国際交流員や留学生を招いて,ニュージーランドの話を聞く機会を持つことができた。また,各学年で,内容を検討して,それぞれの総合や教科等の内容に関連するようにした。4年生については,環境に取り組んでいるので,それぞれのお国の環境に対する考え方や小学校での取り組み内容を紹介してもらい,自分達の取り組みをもとに質問をして,話を聞くことができた。また,英語活動をALTに来ていただき,全校学級で授業を行った。

6年生は,社会科の発展として修学旅行の目的地を調べたり,体験したりする活動を「自国理解」として行ってきた。また,日本の伝統を学ぶため,水墨画に挑戦することにした。一宮市の生涯学習課に問い合わせて,外部講師に来ていただき,基本を学んで,各自が創意工夫した作品に仕上げるようにした。さらに,地域の歴史を研究されている方を講師に招き,日本や郷土のすばらしさについて,講演をしていただいた。

 環境

3年生は,理科で草花やモンシロチョウの成長を観察した。市内各学校で行われている「ヤゴ救出作戦」も自然と環境を考える良い機会となった。

4年生では,社会科では環境センターの見学で,環境保全に対する意識を高めた。水や水を育む自然を守ることの大切さについて外部から講師の方を招き,教えていただいた。総合的な学習ではエコスクール運動の一環として,エコレンジャー活動を行った。各クラスで曜日や場所を決め,放課や掃除の時間に節水や節電,ゴミの分別の呼びかけをしたり,各クラスにあるリサイクルボックスの回収をしたりしている。そこで,地球温暖化について外部講師を招いてお話を聞き,学芸会では,環境をテーマに劇化したものを保護者や地域の方々の前で発表した。

その他,学校全体での取り組みとして,「エコキャップ運動」「一人一鉢運動」「地域清掃活動」があり,さらには,委員会活動として「緑のカーテン」,学校に隣接する畑で1~3年生による「サツマイモの栽培」も実施している。

 福祉

5年生で,「福祉実践教室」を行っている。他人を思いやるやさしい心を持つ子ども達になるよう夏休みの野外教育活動でも「助け合い」をテーマに入れ,協力し合って活動することができた。3学期には,近くの保育園に行き,交流会を行っている。

 新聞活用

高学年の毎日の活動として,朝の会での新聞記事紹介を行っている。それをもとに2学期の後半で,今までストックしてきた記事をB紙にまとめていくようにさせる。今年度は,5年生全体で,テーマを決めて,一人一人に取り組ませた。

 情報

1年生から学年の発達段階に応じて,総合的な学習の時間を含めた教科等で,ワープロソフトやデジカメのデータの取り込みを行い,活用できるようにしている。今年度は,特に「情報モラル」について,各学年での実践を計画し実践した。右図のような分かりやすい模擬アプリや画面をもとにどのように対処していけばよいのかを考えさせたり,道徳の授業も関連させたりして,モラル向上を図った。

来年度の活動計画

本校におけるESD(持続可能な教育)は,3年生以上の各学年の「総合的な学習」を中心に取り組んでいる。環境教育だけでなく,学年の主な行事との関連を考えて,主たる取り組みを決め,年間計画を立てて取り組んでいる。

3年生…地域学習 4年生…環境学習 5年生…キャリア教育 6年生…国際理解

〇活動計画

① 校務分掌上の担当者が変更になったことで,新聞活用の中心を5年生とする。

② 国際理解として,どの学年も行う国際交流員を招いての取り組みの他に,外部講師を招いての学習機会を5・6年生に取り入れる。

③ 同じように環境教育についても,エコスクールとして取り組む4年生に外部講師を招いての学習機会を取り入れる。また,学校全体としての活動となるように考えていく。

④ 情報モラルの視点を入れた学習を全学年で行うように組み入れる。