2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・地域の文化財等

本校は、「地域の自然を守る活動」と「地域の文化に触れる活動」を中心にして、活動を行っている。
地域の自然を守る活動
 平成19年度から「ため池環境改善活動~かいどり大作戦~」として9月下旬に地域の4つのため池を順に清掃している。ため池の予備清掃、水抜き、会場設営、児童の安全管理等を地域の「農地・水・緑を守る会」や「学校応援団」を始めとした関係団体と協力して行っている。本年で14回目となる。3~6年生の児童は、水着・地下足袋姿で池に入り、在来種,外来種の確認を行っている。1・2年生は、捕まえた魚の観察や説明を受けた。

本年度も鯉、フナ、モロコ等多くの在来種を確認することができた。前回の調査よりも,外来種の数が激減しており,かいどり大作戦の高い効果を確認することができた。

②地域の文化に触れる活動

5年生が毎年「稲作体験」活動を行っている。この活動も地域の農業従事者,学校応援団の協力を受けて、籾まき(本年度未実施)・田植え・かかし立て・稲刈り・脱穀までの活動を昔の方法と現在の方法の両方を教えてもらいながら行っている。今年度は,野外活動において,海苔づくり,塩づくりを行い,自分たちで作ったお米を飯ごうで炊いておにぎりを作る活動を行った。日頃から食べ慣れているおにぎりを,自分たちの手ですべて作る活動を通して,食べ物や生産者に感謝する気持ちを高めることができたと感じている。時間と手間をかけてつくったおにぎりがよほどおいしかったのか,普段小食の児童もたくさん食べていた。

2月には、「学校応援団感謝の会」を開催し、児童が、「かいどり大作戦」や「稲作体験」、その他登下校から始まる学校生活全体でお世話になった地域の方々に対して、手紙やプレゼントを渡して、感謝の気持ちを伝えている。

来年度の活動計画

<1年・・・生活科>

・四季の変化を踏まえた活動をし、暮らしとの関わりに気付く。

・地域のお年寄りと伝承遊びの楽しさを味わう。

<2年・・・生活科>

・地域を探検し、地域の自然や施設の様子を知るとともに、自分を支えてくれている周りの人々に感謝し地域を大切に しようとする。

<3年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>

・地域の人々との交流を通して、自分たちの生活が地域の自然やそこで暮らしている人々と深く関わっていることを知り、地域社会を大切にするとともに、地域社会の一員として活動しようとする。

・地域に古くからある湧き水について調べ,地域と水の関わりについて考える。

<4年・・・社会・理科・総合的な学習の時間>

・地域の事業所や企業の協力を得て、ゴミ問題やエコ活動等の環境学習をする。

・地域のため池の水質を検査し、環境に関して進んで考えようとする。

<5年・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>

・地域の農業従事者の協力を得て、稲作体験を通して地域の環境について考えるとともに、地域の人々や食べ物への感謝の気持ちをもつ。

<6年・・・・社会・理科・総合的な学習・道徳・学級活動>

・日本にある世界遺産に興味をもつとともに、日本文化体験活動を通して日本のすばらしさに気付く。

<全校活動>

・ため池環境改善活動「かいどり大作戦」

・地域の盆踊りの継承