2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

文化多様性, 国際理解, 福祉, その他の関連分野

 本校は「未来をひらく」を学校理念として,ESDを体験的な学習の場と捉え,持続可能な社会の担い手として必要な資質や能力の育成を目標とした。
 具体的には,福祉教育・地域国際理解教育・情報活用教育を柱に,①自ら課題を設定し,見通しをもって主体的に取り組む意欲や態度に係わる活動,②身近な地域や世界の持続可能性に関する知識や理解に係わる学習,③情報を収集し,多面的総合的に分析したり他者に向けて表現したりすることに係わる学習を行った。
①課題設定,主体的に取り組む意欲や態度に係わる活動
 4年生の「福祉」や3年生・6年生の「地域理解」の活動で,目標をもって課題設定を行い,ユニバーサルデザインや地域の特産品,名所について,意欲的に調べたり体験したりする活動を行った。
②身近な地域や世界の持続可能性に関する知識理解に係わる学習
 地域ボランティアや各種団体,協会の協力をいただき,模擬的な体験やインタビューをしたり,数カ国の外国の方に直接話を伺うなど,机上の知識ではなく,生きた知識として体験的に学ぶことができた。
③情報収集や分析力・表現力に係わる活動
 高学年では,全員が「図書館を活用した調べる学習」に取り組み,図書室を積極的に活用して情報を収集し,冊子にまとめることができた。また,6年生ではタブレット端末を使って,修学旅行の自主研修に向けての情報収集を行ったり,体験した内容などを記録したりすることができた。5年生への発表会では,体験したことをプレゼンテーションソフトを使ってまとめ,映像を有効に活用しながら紹介することができた。

来年度の活動計画

新学習指導要領の本格実施にあたり,これまでの取組をベースとしながら,経営方針や教育課程に明確に位置づけ,全校体制で取り組んでいく。また,ESDカレンダーを作成し,教科・領域の学習を横断的に結びつけて,学習内容を組み立て,地域に根ざし,児童・生徒主体の学びを持続的に展開するための本校独自のカリキュラムを進めていこうと考えている。
 また,情報活用の分野では,来年度もタブレット端末の持ち運びや通信における利便性を生かしながら活動に取り組んでいくが,タブレットありきの活動にならないよう,図書室も情報センターとして有効に活用していく。