2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

気候変動, 環境, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 貧困, グローバル・シチズンシップ教育(GCED), その他の関連分野

2020年度は、学校教育においてコロナ禍の影響を大きく受けながらも、生徒教員が同じ方向を向いて「ユネスコスクール」の活動をすることができた。「総合的な学習の時間」、「課外活動」、「海外交流」を柱に、①環境問題にかかわる学習 ②平和教育に関わる学習、③途上国理解に関わる教育、④科学倫理に関わる学習を行った。

中学2年生「生命と環境」

例年は上高地へ行き、自然の中でネーチャーガイドから多くを学ぶのであるが、今年度は訪問することができなかった。そのため生徒は、興味・関心のある分野から調べ学習のテーマを各自で設定し、その学習の過程ではオンライン会議システムや電話、メールを使って専門家から話しを聞いた。

中学3年生「国際理解と平和」

例年は、広島と大久島を訪問し、語り部から体験を聞いたり、戦跡跡を訪問したりと広島での体験学習をするのだが、今年度はできなかった。そのため、名古屋市内を中心に訪問先を変更し、生徒は小グループで各施設を訪問した。身近なところから平和を考えることができ生徒たちは自分の生活に近いところから平和を学ぶ事ができた。

広島でのフィールドワークを通し加害と被害について考えた。地元の人たちから聞き取り調査を行い、平和な国際社会を作るにはどうしたらいいかを考えた。

③国際理解に関わる教育

「アジア高校生国際会議」をオンラインで開催した。モンゴル、カンボジア、インドネシア、台湾、日本の5か国から約100名が参加した。テーマは「COVID 19と共存する学校生活」についてである。コロナ禍における各国の現状や学びの方法等を小グループで話し合い、発表を通して学びを深めることができた。

④科学倫理に関わる学習

高校1年生で実施した。科学が発展することによって日常の生活が便利になる一方、科学を適切に活用することの大切さを学習した。科学は人を幸せにもするし、不幸にもすることを過去の事例を交えて議論を行った。

来年度の活動計画

2021年度は、コロナの収束を願いながらも「ニューノーマル」なユネスコ活動を考えている。実際に足を運ぶことができない国々の生徒とオンラインで交流することを計画している。オンラインを活用すると、より多くの生徒がお互いに参加することができる。この利点を使い定期的・恒常的に「オンラインフィールドワーク」の可能性を追求する。

また、SDGsに関して「STERAM」教育をカリキュラムに取り入れることによって、文理にとらわれない学際的なカリキュラムマネージメントを目指す。2022年から始まる高等学校新学習指導要領の先取り実施を試験的に試みるなど、「生徒が主役」となった取組みを行う。