2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, その他の関連分野

本校は、施設一体型小中一貫校である「玉川小中学校」として2年目を迎えている。開校時に、地域と学校の共通の教育目標を「玉川人としての誇りと愛着を育てる」とし、そESDを故郷である玉川地区を持続可能なまちにしていくために自らのあり方を考えていく教育と捉えている。そして、そのESDをグランドデザインで示す「9年間をつなぐ「玉川スタディ」」の軸の一つと位置付け、9年間の計画的な育成をねらっている。
具体的な学習・活動としては、「地域を知り貢献するための玉川学習」「地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動」「地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動」の三点が主となっている。特に、地域を知るための探究活動である玉川学習では、自らの研究テーマがSDGsのどの目標につながるかについても意識させており、研究成果発表会の場でも、SDGsとの関連を発表させている。
(1)地域を知り貢献するための玉川学習
小学1年生から中学3年生までを系統的に学習するように計画を立てた。小学校1・ 2年「玉川で遊ぼう」(生活科)→3・4年「玉川を知ろう」(総合)→5・6年「玉 川を深めよう」(総合)→中学校1・2年「玉川を発信しよう」(総合)→3年「玉川 に貢献しよう」(総合)
児童・生徒それぞれがSDGsの項目に結びつけながら紙面やパワーポイントでにて 学びを深めていった。そして11月の学習発表会で、地域や保護者の前で堂々と発表す ることができた。
(2)地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動
本年度、小中学生がいっしょになって「お茶摘み」や「茶園施肥」を行った。小学校 高学年の児童や中学生は、昨年度までの経験が生きて、手際よく作業に取り組むことが できた。そして、小学校低学年の児童に優しく教えている姿が見られた。また、地域の 茶農家(本校OB)を招いて、お茶について詳しく教えていただく講座も開いた。
(3)地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動
規模は縮小されたが、朝の自主練習や音楽の時間など、事前の練習を充実させること ができた。その成果を、秋の運動会では小中学生が全員いっしょに曲を披露した。一方、 学習発表会では、小学生と中学生が別々に自分たちの発達段階に合わせた曲を地域や保 護者に聴いていただいた。

来年度の活動計画

次年度の活動計画
2022年度は、コロナ禍や児童・生徒数の減少に伴う活動内容についての変更を考えながら、ESDを核とした活動に取り組んでいく。しかし、基本的な方向性については変更しない。
(1)「地域を知り貢献するための玉川学習」
昨年度に作成した9か年の計画に沿って、地域を持続可能なまちにしていくための探 究活動を行う。その際、SDGsのどの目標につながるかについて意識させる。
(2)「地域の産業であるお茶について詳しくなるお茶生産活動」
児童・生徒数の減少により規模を縮小せざるをえない。そこで、地域の健全育成会に も協力を依頼して持続可能な取組を考えながら進めていく。。
(3)「地域の人たちを元気にする玉川太鼓演奏活動」