2021年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

生物多様性, 気候変動, エネルギー, 環境, 文化多様性, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和, 人権, ジェンダー平等, 福祉, 持続可能な生産と消費, 健康, 食育, 貧困

本校では、「グローバル課題や地域課題を、地域の教育資源を活用しながら探究することを通して、地方創生などの持続可能な開発に貢献できる資質・能力の育成」を活動テーマとして、その中で、課題設定力・論理的思考力・表現力の養成を目標としている。探究活動・ESD活動を通して県内地域やアジアの持続可能性をテーマとした課題研究を行った。

具体的には、岐阜県やアジア諸国における社会・ビジネス課題を題材とし、専門的な知見を有する大学やアジア諸国に事業展開する大垣のグローカル企業等と連携を図りながら以下の課題研究を行った。

① 地域課題探究に関わる活動

1年次は、岐阜県内の課題解決に向けた探究学習を行った。岐阜県の様々な分野におけるデータから現状を分析、ローカル課題を発見し、原因を探究するとともに、その解決策を提案する活動を行った。高山市での探究フィールドワークでは、グループ毎で探究テーマを設定し、現地調査を行い、報告発表を行なった。その後、個人で岐阜県全体をフィールドとした県内課題の提示及び問題解決策の提案を2,000字程度の報告書にまとめた。探究の導入として地元有識者より、「まちづくり・地域活性化」をテーマに、国際組織での勤務経験者より「SDGs」について講演をいただく中で、「持続可能」な解決策の重要性を学んだ。

2年次は、沖縄修学旅行を活用した探究活動を行う予定であったが、修学旅行が中止になった事情も鑑み、次項で述べる「グローバル課題」における探究活動を中心に行った。

② グローバル課題探究に関わる活動

2年次に実施している。1年次の地域探究を発展させ、東南アジアを含めた「アジア」をフィールドに、生徒それぞれの興味関心に沿ったテーマで、持続可能性・グローバル化がキーワードとなる課題に対して、活性化策を提言する。書籍・論文研究を土台にリサーチクエスチョンを設定し、大学等有識者の指導助言を仰ぎつつ、4,000字の研究報告書を完成させ、最終的に2月末に自身の探究成果をプレゼン発表する。なお、2年次のグローバル探究は個人探究の形式をとっている。

来年度の活動計画

課題設定力・論理的思考力・表現力の養成に重点を置く計画とした。1年次には、地域課題として岐阜県(大垣市)の特徴を調査した上で課題設定を行い、SDGsに関する学習を通して地域課題との関係性を学んだ上で、自らの進路志望と関わりの深い領域の中から解決すべき課題を各自が設定し、課題解決を図る。地域探究では学習成果を発表する機会を設けることで、探究的な学習内容を外化する。
2年前期には、アジアを探究領域とし、国際開発・国際ビジネス・比較教育・国際医療・環境(水・農業・再生可能エネルギー)・スポーツという6領域から生徒個人が選択した領域に従って探究活動を進める。その中で、各領域において活動するグローバル企業や海外経験者を招き現地の実情などを学ぶ一助とする。
2年後期にはグローバル課題の探究活動として、1年次~2年前期の探究活動を深めることで、論理的な思考力の育成を行い、プレゼン発表を通して表現力を養う。