2019年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 文化多様性, 世界遺産・地域の文化財等, 国際理解, 平和

テーマを「奈良か世界へ いのちと私たち」とし、①低学年:はぐくむ「学校周辺の自然や生命の営みを知る活動」②中学年:まもる「奈良市、奈良県の自然や人々のくらしを中心にいのちを守る活動を知る」③高学年:つなぐ「日本や世界に目を向けて、いのちをつなぐ学習」を行った。

①低学年:「佐保川たんけん」学校の前を流れる佐保川の四季の変化をそれぞれが決めたテーマに沿って調べる。川の土手の植物の変化や川の中の生き物の種類とその変化など度々川に出かけて調査し、地図や図鑑にして発信する。前年の記録と比べることで佐保川流域の自然の変化を知ることにつながる。

②中学年:「奈良市の川を比べよう」同じ奈良市にある柳生に林間学校で行き、柳生周辺の植物観察に加え、水の学習も行う。佐保川より上流の白砂川は蛍が生息することで有名である。その二つの川の生き物を低学年と協力して比べ、指標生物の図鑑を作って川のきれいさを発信したり、その理由を考えたりして、自分達にできることを考えてきた。

③高学年:「佐保川の歴史を紐解いてみよう」

【5年】佐保川の桜並木を作った人が奈良奉行の川路聖謨である。その歴史を学び、100年後の奈良を魅力あるものにしたいと考えた彼の思いを引き継げるようにする。

【6年】佐保川は万葉集にも登場し、周辺にはいくつもの歌碑がある。それらの歌碑から当時の佐保川を想像し、そのすばらしさを認識するとともに、現在との違いを考え、今の佐保川を歌った短歌に挑戦する。

④「全校劇をつくろう」①~③の取り組みを 「エルマーの冒険 佐保川物語」としてオリジナル劇を作った。低学年は土手にいた虫や川に生息していた生き物になり、生き物目線で環境変化を表現した。高学年はプレゼン形式あり、江戸時代や奈良時代にタイムスリップして奈良を描いた劇ありでそこに生きた人々の思いを伝えた。大道具小道具も児童がつくり、BGMは4年生が行った。

来年度の活動計画

身近な川のお調べから分かる環境の変化を引き続き調べていくと共に、人と自然の関わりについて、より発展的な学習につなげていく。そのきっかけとして日本極地研究振興会の方にお越しいただき「地球環境変動を学ぶ南極・北極教室」を開催する。日ごろ感じている地球温暖化の影響をより具体的に知ることで自分達の活動のあり方を見出したい。

また、世界遺産の多い奈良について学習し発信することで、異文化交流としての学校間交流を活性化させたい。2月には中国の小学校との交流が予定されている。