2022年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 世界遺産・無形文化遺産・地域の文化財等, 平和, 福祉

当校は,学校教育目標を「学ぶ楽しさあふれ 自らを高め 仲間とともに伸びる樹徳っ子の育成」と設定し, ESDの実践を通して「思考力」「主体的に学ぶ力」「他者とかかわる力」を育成することを目的としている。各学年の年間指導計画の中にESDの観点を位置付け,各教科,領域等を関連付けながら教育活動を進めている。具体的には,「伝統文化」に関わる活動,「地域」に関わる学習,「福祉」に関わる学習,「人間愛・思いやり」に関わる活動を行っている。

1.「伝統文化」に関わる活動
第1学年はけん玉やコマ回しなどの昔遊びやわらべ歌などの手遊びを体験した。第3学年は,缶ぽっくり作り,七輪でのもち焼き,洗濯体験等,地域のボランティアの方々と一緒に昔の生活を体験した。第5学年では米作り体験,第6学年では琴を演奏する体験学習を行った。11月には第4~6学年で,校内百人一首大会を行った。また,クラブ活動として,華道クラブ・琴クラブがあり,それぞれ興味のある児童が活動した。
2.「地域」に関わる学習
第2・3学年で地域の方々から町の歴史や自慢,昔から伝わる文化等について聞き取ったり,実際に町へ出かけ,自分の目で地域のよさや疑問を見つけたりした。また,全学年,地域の方と一緒に野菜作りを行ったり,第6学年が地域の方々へ感謝の思いを伝えたりした。コロナ禍において,「ふれあい祭り」「子どもプレイランド」「自主防災訓練」等の多くの地域関連行事の開催が難しくなったが,地域が学校とつながり,共に子ども達を育てていこうとする結びつきは引き継がれている。
3.「福祉」に関わる学習
第4学年の児童が盲導犬ユーザーの方から話を聞き,目や耳・身体の不自由な人の立場に立って考える学習を行った。また,各委員会が企画し,全校児童にボランティアを募って学校のための活動を行った。これらの取組が,人のために気持ちよく行動するボランティアの心につながっている。
4.「人間愛・思いやり」に関わる活動
たてわり班でのそうじや児童会行事を通して,6年生がリーダーシップを発揮し,下級生にあたたかい態度で関わったり,主体的に行動したりする姿が多く見られた。第1学年の児童は,カリキュラムに沿って保幼小連携を行い,保育所や幼稚園の子ども達へ思いやりを持って関わることを身につけた。

来年度の活動計画

2023年度は,EDSの更なる推進のために次のことを計画する。
1.教科横断的な学習活動の展開
生活科・総合的な学習の時間を中心としたカリキュラムの見直しを行い,それぞれの教育活動を繋いでいく。
2.幼保小連携,小中一貫教育の充実
自ら課題を発見し,解決していく主体的な学びを系統的に連続して行えるようにしていく。
3.地域との関わり
地域の学習材や,人材の整理を行い,積極的に学習計画に取り入れていく。
4.考えを表現する場の設定
子ども達が考えたことを表現する場を作り,必要感のある教育活動にしていく。第4学年を中心に「School Rose Garden Project」に参加予定である。