2020年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

国際理解, 減災・防災

本校は「確かな学力と豊かな心を育み,未来を健康でたくましく生きぬく児童の育成」を学校目標に掲げ,教育活動全体をESDの視点から捉え直し,主に①授業研究や②国際理解教育,令和2年度からは③防災教育を通して,持続可能な社会の担い手の育成を図ってきた。児童に身につけさせたい力として,特に批判的に考える力(批判),コミュニケーションを行う力(伝達),つながりを尊重する態度(関連),他者と協力する態度(協力)に重点を置いてESDの実践を行った。

① 国語科の授業実践

本年度の研究主題を「協同して課題を解決し,互いに認め合う子どもを育てる~『批判』に視点を当て,『子供の論理』で創る国語科授業づくり~」とし,ESDにおける「批判」の力の育成を図った。自分の考えをしっかりともち,他人の考えと比較しながら聞くことで,「批判」の力が育成されると考え,自分の読みを確立することを目指した。自分の考えをしっかりもって授業に臨むことで他者の意見を聞きながら考えを深め,代替案の思考力がついてきたように感じる。

② 国際理解教育
 本校では国際理解教育を、生活科(低学年)、総合的な学習の時間(中・高学年)に位置付け、姉妹校を締結しているオーストラリアのピンパマ小学校と,毎年学年間で交流を行っている。
 本年度は、コロナウィルスの感染拡大から例年のような動画での交流など十分な交流が行えなかったが,手紙の交換を行った。交流を通じて,違った文化のことや考え方を知り,自分たちの考えを広げ,多様性を認める心が育ってきている。
③ 防災教育
 令和2年度からは,地域の方と連携しながら,防災教育に取り組んできた。地域の方をゲストティーチャーとして招聘し,防災マップをみながら,災害が起きた時の対処法や日頃から心掛けておくことを学んだ。地域の防災について学ぶことで,身近なところから持続可能な社会づくりについて考えることができた。

来年度の活動計画

来年度も引き続き,授業づくり,国際理解教育,防災教育の視点から持続可能な社会づくりの担い手を育てる教育を進めていきたい。

特に,令和3年度は国際理解教育の視点から,姉妹校であるオーストラリア・クイーンズランド州立ピンパマ小学校との交流を工夫し,多様性について知見を深めさせていきたい。

また,令和2年度から重点をおいて進めてきた防災教育についても,継続的な指導につながるよう,教科横断的なカリキュラムづくりをすすめていきたい。