2018年度活動報告

本年度の活動内容

活動分野

環境, 福祉, 減災・防災, 健康, 食育

 本校は,ユネスコスクールの理念である「あらゆる差別の撤廃や人権の尊重を促進するための教育を行う」ことにより,平和の実現に寄与する。実生活に生かせる多様な見方や考え方を育成するための「持続可能な発展のための教育(ESD)」を推進する。具体的には,①チャレンジ多摩川(環境教育),②避難所開設訓練(防災教育),③稲っていいね(食育教育)の3つを柱とする学習を行った。

① チャレンジ多摩川(環境教育)
  多摩川流域の学校として,4年生が総合的な学習『チャレンジ多摩川』として,多摩川を題材として,環境教育に取り組んでいる。多摩川の河原に生息している動植物や,川の中に入って,川の中で生息している生き物の観察を行った。川の中の生き物観察には,多摩川漁協の方々にご協力をいただいた。さらには,多摩川の石の観察や,冬には野鳥観察も行った。1年を通して,多摩川と関わって学習を進めている。活動を通して,環境を守る大切さを学んでいる。

② 避難所開設訓練(防災教育)
  東日本大震災を教訓として,「命の尊さ」について学ぶこと,「自らの命は自らが守る」という意識を高めるために,平成24年度から行っている。4月28日(土),防災に関する命をテーマとした授業を全学級行うとともに,講師の方をお招きして,「地震から,自分の身をどう守るか」についてお話していただいた。午後は,地区協議会と連携して6年生が中心となって避難所開設訓練を行い,防災の意識を高めた。

③ 稲っていいね(食育教育)
  地域の農家の方にご協力をいただき,5・6年生で米作りを行っている。籾まきと田植え,稲刈りを行った。また,穂が出てくる時期には,児童手作りのかかしを立てた。稲を育てる活動だけでなく,収穫した米を給食で提供し,全校児童でおいしくいただいた。米作りの大変さや大切さを学ぶとともに,食材を無駄にしないようにしようとする意識を育てている。

来年度の活動計画

①チャレンジ多摩川(環境教育)
 多摩川流域の学校として,4年生が総合的な学習『チャレンジ多摩川』として取り組む。多摩川のフィールドワークに出かけ,植物・昆虫の観察,川原の石調べ,水の中の生き物(ガサガサ),バードウォッチングなどを行い,自然の素晴らしさと環境を守ろうとする心情を育む。

②調布市防災教育の日(防災)
 「自らの命は自らが守る」という意識を高めるために,防災に関する授業を行うとともに,地域と連携して防災の意識を高めていく。

③地域と連携した食育教育
 地域の農家ご協力いただき,米作りを行う。また,JAにもご協力いただき,2・3年生で野菜作りを行う。自然の仕組みと食の関係について学ぶとともに,食と健康の関係や食の安全に関する意識を高める。

 その他の様々な活動を通して,実生活に生かせる多様な見方や考え方を育成するための「持続可能な発展のための教育(ESD)」を推進する。