2019年11月9日(土)に中部大学名古屋キャンパスにおいて、「ユネスコスクール中部ブロック・グッドプラクティスフォーラム」を開催しました。
詳細は、以下をご参照ください。

開催概要

名称:ユネスコスクール中部ブロック・グッドプラクティスフォーラム
日時:2019年11月9日13:00-17:00
目的:中部ブロックのユネスコスクールにおけるESD・SDGs活動の成果を発表し、各県の各校種の情報交換を行い、それを通じた交流によりさらなる発展をめざします。
会場:中部ブロック名古屋キャンパス
プログラム:以下の通り

開催報告

1.はじめに

現在、日本全国には約1,100校の学校園がユネスコスクールとして加盟しています。2014年に開催された「ESDに関する国際会議」を契機として、ESD活動の拠点としてのユネスコスクールは、その役割を果たしています。中部ブロックの4県(静岡県、岐阜県、三重県、愛知県)では、約280校の学校園がユネスコスクールに加盟し、多様なESD活動が実施されています。そして、最近ではESD活動に加えて、SDGs活動としての実施も多く見られるようになりました。

また、中部ブロックの4県には、ユネスコスクールを支援する大学間ネットワーク(ASPUnivNet)の加盟大学が各県にあり(全国で23大学、中部ブロック5大学)、このことも多くの学校園がユネスコスクールに加盟する要因になっていると思います。本年度は、静岡県から子ども園、愛知県から小学校と中学校、高校、特別支援学校、岐阜県から中学校と高校の推薦をいただき、「ユネスコスクール中部ブロック・グッドプラクティスフォーラム」を実施することができました。

フォーラムでは、第Ⅰ部ではESD・SDGs活動教育実践交換会として、中部ブロックの8つの学校園から教育実践の報告があり、その後文部科学省国際統括官付ユネスコ協力官磯谷桂太郎氏よりご講評をいただきました。第Ⅱ部では特別講演として米国・メリーランド州グレナラン小学校教諭ジョア・ゼレイ先生をお招きして、米国のユネスコスクールとESD活動の情報提供をいただくと共に、近年米国を中心とする新たな教育としてのSTEM(科学・技術・工学・数学)教育の講演がありました。

このように4県の5大学の協力体制のもと、中部ブロックで各県の学校園の経験や実績を生かして、お互いの情報の交換と共有を図り、ESD・SDGs活動の展開と深化を推進することができました。これらのことは、大変有為な内容であったと思います。ESD・SDGs活動のさらなる充実には、積極的な協働体制の構築が大事と考えます。この度の取り組みが、全国の学校園、教育委員会、大学等のモデルとして生かされ、ユネスコスクール進展の一助になることを願っています。

    ユネスコスクール中部ブロック
                      グッドプラクティスフォーラム
         
               中部大学   宮川秀俊 古澤礼太 影浦順子
               静岡大学   田宮 縁 梅澤 収
               岐阜大学   巽  徹 小窪拓司
               愛知教育大学 大鹿聖公 島村瑞穂
               三重大学 松岡 守 魚住明生

2.内容

第Ⅰ部 ESD・SDGs活動 教育実践交換会
(発表での最初のスライドを示します)

1)実践発表「ディスカバー両河内
        ~楽しい・大好きを積み重ね、つなげる~」
  静岡市立和田島こども園

2)実践発表「自然がいっぱい 
       みんなが笑顔の中島小-トンボ園・にこにこ畑を利用して-」
  愛知県一宮市立中島小学校

3)実践発表「ボランティアを通して…」
  岐阜市立青山中学校

4)実践発表「越境学習で学び合う体育科の授業~異学年共習を通して~」
  愛教大附属名古屋中学校

5)実践発表「生徒がつくる授業」
  静岡県立駿河総合高等学校

6)実践発表「より地域密着を目指し、グローバルな視点を持つ生徒育成の取組」
  岐阜市立八百津高等学校

7)実践発表「ユネスコ部の活動」
  愛知県立安城東高等学校

8)実践発表「地域とともに歩む開かれた学校づくり」
  豊橋市立くすのき特別支援学校

第Ⅱ部 特別講演(講演での最初のスライドを示します)
 米国のESD活動、ユネスコスクールについて-STEM教育と共に-
 米国・メリーランド州 グレナラン小学校教諭 ジョア・ズレイ氏
      (翻訳・通訳:南山大学外国語教育センター語学講師都築千絵氏)