浜の命

この絵本は、東日本大震災と世界遺産・平泉を船大工:小松新一さんという人物を通してつなぐ実話です。新一さんは、震災津波でご自身の造船所を流されましたが、どん底から立ち上がり、不眠不休で傷んだ漁船の修理を始めました。そして、病と戦いながら、平泉・毛越寺の舟「竜頭鷁首船」を建造。平泉の世界遺産登録を陰ながら支えた重要な人物です。また、千石船「みちのく丸」の建造を脇棟梁という立場で成し遂げた御方でもあります。
絵本「浜の命」が被災地の浜の復興・世界遺産「平泉」の郷土理解の一助となり、同時に小松新一さんの御供養になればと願って発刊いたしました。

<入手方法>

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  • 出版社「ツーワンライフ」に電話連絡(019-681-8121)
  • 著者「小松則也」へ電話かFAXで連絡(019-697-3718)

分類 絵本
テーマ 環境問題
世界遺産教育/キャリア教育
著者 小松 則也
対象 小学3・4年生から一般
推薦者 推薦者 岩手県矢巾町立矢巾東小学校校長 小野寺 仁,岩手県山田町立山田中学校校長 福士 幸雄,盛岡大学短期大学部教授 松里 雪子,盛岡大学栄養科学部准教授 新沼 史和,一橋大学大学院社会学研究科修士課程2年 佐々木 彩衣
登録日
内容

絵本「浜の命」は、震災津波でご自身の造船所が流されながらも、失意の底の底ら立ち上がり、世界遺産・平泉の藤原祭を命がけで支えた気仙大工の物語です。
主人公の小松新一さんは、平泉の毛越寺から「竜頭鷁首船」の新造を頼まれていました。津波に襲ったのは、材料も用意ができ、さあこれからという時でした。震災後、小松さんは、すぐに傷んだ漁船の修理を始めました。漁師にとって船は、自分の手足のようなものだという思いがあったからです。そして、「竜頭鷁首船」の建造も諦めてはいませんでした。再び「竜頭鷁首船」を造ることにはなりましたが、材料の調達や日数のことを考えると、それは、とても勇気のいる決断でした。小松さんは、入退院を繰り返しながらも、遂に「竜頭鷁首船」を完成させました。震災の翌年、春の藤原祭りが華やかに開催されました。しかし、小松さんの病気は快復せず、同年秋、小松さんは帰らぬ人となりました。
漁師のことを思い、また多くの人の願いを叶えようと、決して諦めることがなかった船大工:小松新一さんの魂や多大な功績を絵本「浜の命」を通して伝えることが、筆者の使命であると考えております。
復興教育・世界遺産教育・キャリア教育で活用いただける珠玉の一冊です。英語教材としても優れています。
毛越寺の執事長:藤里明久氏からも「竜頭鷁首船は小松さんのいろいろな思いの結晶なんだ」という推薦のお言葉をいただいております。

<著者プロフィール>

1958年三陸町吉浜生まれ。玉川大学卒業。岩手大学教育研究科修了。現在、矢巾町立矢巾東小学校教諭。東日本大震災をきっかけに、「つなみ石」等の震災絵本を12冊制作。2013年3月絵本「ふろしきづつみ」・8月「浜の命」を出版。小学校で絵本を活用し、防災教育・復興教育を行っている。また、子ども会や公民館等の地域行事の中で、震災の教訓を伝えるために、「震災絵本の読み聞かせ」を積極的に行っている。
読み聞かせの様子『海大すき』矢巾東小学校
出版 (有)ツーワンライフ 〒028-3621 岩手県紫波郡矢巾町広宮沢10-513-19
発行 (有)ツーワンライフ
発売 細矢 定雄
出版年 2013年8月20日
税込価格 1,400円
問い合わせ先 〒028-3615 岩手県紫波郡矢巾町南矢幅12-15-28   小松則也(こまつのりや) 電話:019-697-3718 Eメール:komatti5@a011.broada.jp
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