当校は、「基礎力の習得と思考力・実践力の育成を図る小中一貫教育」を活動テーマとして、ESDを未来をたくましく生き抜く子どもを育成するための教育活動と捉え、ESDの実践を通して基礎力・思考力・実践力の育成を目標とした。具体的には、教科・領域の学習指導、特別活動を柱に、①協働に係わる活動、②自己実現に係わる教育、③環境問題に係わる教育、④他者とかかわりながら問題解決にいたる学習を行った。
① 協働に係わる活動(仲よし班活動)
1年生から6年生までの縦割り班を作り、月に二回程度「仲よしタイム」を
設け、昼の時間を(20分程度)使って異学年集団による活動を行っている。高学年が企画運営をすることでリーダーシップについて考える場になったり、自主性や協調性について学ぶ場となったりしている。530活動や歌声集会なども仲よし班で取り組み、自ら考え、目的に向かって共に協力する力を育んでいる。
②自己実現に係わる教育毎年6月「豊橋学校いのちの日」の取り組みとして、腰塚隼人氏を招聘し、「いのちの授業」を行っている。本年度は「気持ちのもちかたが行動に大きくかかわっている」という内容についてお話しをいただいた。自分らしく生きることの大切さや、よりよく生きるために自分の気持ちをコントロールする方法などについて体験談や実践をもとに学んだ。毎年同じ講師に話をもらうことで、「ドリームメーカー」などのキーワードが浸透し、子どもの自己実現にかかわる意識が高まっている。
③環境問題に係わる教育今年度は4年生を中心にごみの学習に取り組んだ。非常事態宣言や埋め立て地の問題など,豊橋市が抱えるごみ問題について話し合ったり,地域に広めたりした。学習の中で,豊橋市が住みよい町であり続けるために,私たちにできることは何かを考えたり,もしこのままごみが増え続けるとどうなってしまうのかを予想させたりすることで,物事を自分事としてとらえながら取り組むことができた。学習後の子どもたちは,ごみの分別を意識しながら過ごすことができている。
④ 他者とかかわり合いながら問題解決にいたる学習