本校は、「心豊かでたくましく生きる児童の育成」を目指している。そこでは、「地域の人・自然・教育施設等の地域を生かし、持続可能な開発のための教育(ESD)の視点から進めていくこと」を柱としている。そこでは、積極的に体験学習と関連させながら「主体的・対話的で深い学び」に取り組み、世界の様々な課題に主体的に取り組み、他者と協働して解決できる資質・能力の育成を図っている。以上をねらいにつながると捉え、本校では「地域交流」、「環境・食育」、「国際理解」をテーマとし、次のような実践を行った。
①地域交流に係わる学習 3年生の社会科「市ではたらく人々の仕事」や総合的な学習の時間「蓮田ものしり博士」の学習において、学区内の公共施設等の調査活動や地域の人々とのふれあいを通して、「自己を見つめ直す」「お互いの良さを認め合う」「社会との関わりを深める」機会とした。
② 環境に係わる学習 4年生の総合的な学習の時間「チャレンジ!ザ・町の自然博士」の学習では、地元の「黒浜沼の自然を大切にする会」の方々に教えていただきながら、地域の黒浜沼に生息する植物・生物についての調査活動を実施した。また、気づきや発見をまとめ発表する活動を通して、将来にわたり価値ある財産として残そうとする心情を育てた。
③ 国際理解に係わる学習 5年生は、地域に住む外国の方との交流体験をもとに、外国の言語や衣食住に触れながら、異文化体験活動をすることにより、諸外国について理解を深めた。
④ 国際理解に係わる行事 平成30年11月19日に「ユネスコスクール講演会」を開催した。今年度は、JICA 海外ボランティア 深瀬 真希 様を講師にお迎えし、4~6年の児童、保護者、ならびに蓮田・白岡地方ユネスコ協会の方々合わせて約300名が参加した。当日は、貴重な経験をもとにしたグローバルな視点からのお話をお聞きすることができ、子どもたちにとっては世界の貧困問題等について知る、そして解決に向けてできることを考える有意義な時間となった。この講演会は、講師の方を依頼するために、蓮田・白岡地方ユネスコ協会の方々の御協力が非常に大きい。今後も連携を一層深めながら、ユネスコスクールとしての実践を重ねていきたい。
①地域交流に係わる学習 3年生 社会科「市ではたらく人々の仕事」 総合的な学習の時間「蓮田ものしり博士」 4年生 総合的な学習の時間「福祉体験学習」 6年生 学級活動「働くことと学ぶこと」
② 環境に係わる学習 4年生 総合的な学習の時間「黒浜沼に生息する生物」
③ 国際理解に係わる学習 3年生 外国語活動「世界の言葉であいさつしよう」 5年生 総合的な学習の時間「世界の文化の体験学習」
④ 国際理解に係わる行事 4~6年生 「ユネスコスクール講演会」