本校は、「ふるさと小沢と家族を愛する子の育成」を学校理念として、地域を理解し、地域を愛し、地域とともに生きる力の育成を目標として実践してきた。 具体的には、環境、食農教育を柱に、①環境保全に係わる学習、②地域の産業に係わる学習、③地域教育ボランティアと取り組む食農教育、④地域の自然を題材とした体験活動を行った。 ① 環境保全に係わる学習 ~表浜海岸アカウミガメ保全活動~ 4年生では、「守れ、ふるさと~アカウミガメ~」をテーマに、地元の表浜海岸で産卵するアカウミガメを守るためには、どのような環境が大切か、自分たちでできることは何かについて学習した。また、校区にある「表浜まるごと博物館」に行き、アカウミガメ保全活動を推進している専門家からアカウミガメが産卵できる美しい海岸や自然環境を残すことの大切さを学んだ。 ② 地域の産業に係わる学習 ~ふるさと小沢の名産「小島梨」~ 3年生は、「小島梨のひみつを探ろう」をテーマに、地域の特産物である小島梨について調べ学習を行った。また、実際に小島梨の生産農家に見学に行き、開花の様子を観察したり、梨の実の袋かけ体験をしたりした。9月には小島梨の収穫を体験し、小島梨についての理解を深めた。9月5日には、21回目を迎えた本校の伝統的な行事「小島なしの皮むき大会」を行った。地元特産の小島梨を知るとともに、刃物の安全な扱い方を知る機会となった。 ③ 地域教育ボランティアと取り組む食農教育 ~ふるさと小沢を味わう~ 5年生では、地域教育ボランティア(環境農業委員)の協力・指導を受け、田植え・稲刈り体験をした。さらに、全校児童が、学校農園でサツマイモやブロッコリーの栽培活動をした。これらの活動を通して、作物栽培の楽しさや農家の方々の苦労を知り、地域の方々への親近感や感謝の気持ちを抱いた。
④ 地域の自然を題材とした体験活動 ~ふるさと小沢のよさを見つけよう~ 1年生の生活科では、「ふるさと小沢」のよさを見つける活動として、校区の公園や東観音寺に出かけ、見つけたどんぐりやまつぼっくりなどの秋の自然物で教室を秋いっぱいに飾った。ふだん見過ごしていた校区の自然の豊かさに気づいた1年生は、もっと小沢の秋や冬を楽しみたいと活動の幅を広げていった。
|