本校は、「私たちはどのようにすれば、人や自然に優しい街づくりができるだろう」を活動テーマとして、ESDを21世紀型多面的・多角的な視点と捉え、ESDの実践を通して未来社会を前向きに生き抜く力の育成を目標とした。
具体的には、総合的な学習の時間においては、環境、人権、経済を柱に、①身近な近代産業遺産に係わる活動、②身近な地域の自然環境に係わる教育、③人権獲得の歴史に係わる学習、④近世、近代、現代における差別事象に係わる学習、⑤ハンセン病問題に係わる学習、⑥身近で働く人に係わる学習、⑦他地域と身近な地域を比較し考える学習、⑧職場体験学習から働く意義を考える学習、⑨身近な社会問題について考える学習、⑩体験学習をとおして、社会的弱者に寄り添う学習、⑪自己実現とキャリアについて考える学習を行った。
特別活動(生徒会活動)においては、生徒会役員選挙の場面で、立候補者がSDGsの17目標を視点として公約を考え、立会演説を行った。今後、公約の実現に向けての活動がSDGsに関連した活動へと繋がることになる。
道徳の時間における活動では、『愛ある愛媛の道徳-中学校-』にある「別子銅山に緑を取り戻せ」という読み物資料を用いて道徳の授業を行い、ESDの視点で道徳的実践力を養った。
これまでは総合的な学習の時間の内容がESDの内容となっている状態であったが、他領域や教科・教科外の活動におけるESDの視点を意識することで、生徒も教員もESDをとらえる幅が広がったと思う。