当校は,「Think Globally Act Locally-地球的な視野で考え,地域で行動する-」をミッションに掲げ,ESDを落合・久世ふたつの校地を結ぶ『真庭高校全体の具体的なミッション達成のための柱』として捉えている。
ESDの実践を通して生徒に身に付けさせたい力(目標)は以下の4点。
(1)能動的な地域参画・郷土愛の育成
(2)社会の重要な一員としての自覚の向上
(3)幅広い問題解決力の育成
(4)取組を契機とした学習意欲の向上
具体的には、「防災」と「持続可能な生産と消費」ならびに「総合的な学習の時間の各学年テーマ」を柱に、①地域防災に係わる活動、②地域農業交流・連携に係わる教育、③地域自然資源活用に係わる学習を行った。
①地域防災に係わる活動(落合校地)
「こちら高校市民課防災係~今,高校生にできること」(以下「こち防」)は,高校生のパワーや存在そのものに注目し,「防災」というキーワードで企画されたものである。
■こち防バス研修(6月):防災教育の先進校である兵庫県立舞子高校環境防災課の生徒たちとワークショップを通した交流,人と防災未来センターの見学。
■こち防地域防災校内リーダー研修会(8月):搬送訓練・炊き出し体験。
■地域合同防災訓練(11月):落合小学校・真庭市役所落合振興局・地域住民・消防署など地域と連携した取組であり,全校生徒が参加・体験・学習する。
■ひとつなぎフォーラム(11月):四者(地域住民・高校生・教員・保護者)が集まり,年間の活動を報告するとともに,改善点について意見を交換する。
②地域農業交流・連携に係わる教育(久世校地)
■公共機関へのプランター寄贈・花壇植栽ボランティア
■幼稚園・中学生との植栽交流・農業体験交流
■ふれあい市:清酒販売
■高校生カフェ試食会
③地域自然資源活用に係わる学習(落合校地)
■総合的な学習の時間の各学年テーマに沿って,地域自然資源活用についてグループ別探究活動に取り組む。
1年生テーマ:学校周辺の地域課題解決学習
2年生テーマ:真庭市の地域課題解決学習
■総合的な学習の時間の各学年テーマに沿って,地域自然資源活用についてグループ別探究活動に取り組む。各学年テーマは未定だが、真庭市のSDGsの取組と協働していきたいと考えている。