本校は、昭和53年にオープンスクールとして生まれ変わって以来、「指導の個別化・学習の個性化」の研究・実践を推進してきた。そして、生活科と総合的な学習の時間を一体的なものととらえ、総合学習「生きる」として編成している。総合学習「生きる」を①「自然とのつながり」②「社会とのつながり」③「人とのつながり」の三つに整理し、全学年での取り組みをつづけている。また、他の教科学習においても実践の質のさらなる改善を図ることを目指している。① 「自然とのつながり」に係わる活動
5年 テーマ「さかせよう命の花 つなげようみんなの命」 地域の老人会の方に米作りを教えていいただいた。しろかきやあぜぬりの準備をしたあとに田植えをし、真夏のかかし作り、秋の稲刈りや稲こきの作業を体験した。米作りの一年を通し、口に運ばれるご飯となるまでに、大変な苦労があることを感じとっていた。自然の恵みである食物を大切にしたいという思いをこめた劇を台本から考え、学校祭などで披露した。動植物や人間の生命の学習につなげて活動している。
② 「社会とのつながり」に係わる活動
2年 テーマ「やさいをそだてよう たんけん大すき おがわっ子」 校区内の身近な施設(役場・郵便局・人形店・写真館など)の中から、子ども一人一人の思いを大切にして、学年を解体したグループを作り、施設見学を行った。インタビュー活動では、働き手の地域やお客に対する思いを学ぶことができた。学校祭では見学したことを基に、劇やクイズなどでお客さんを楽しませることができた。身近な地域や人に関心をもち、愛着をもたせることのできる活動となった。
③ 「人とのつながり」に係わる活動
6年 テーマ「自分の未来 世界の未来」 世界についての考えを広げ、一人一人興味のある国について本やインターネットを使った学習を進めた。同じ国を調べた児童同士でグループを作り、調べたことを紙面にまとめ、発表会を開いて考えの交流を行った。学習の成果を表現する場の一つとしてアートマイル事業への参加を行った。マラウイの学校と共同制作を行うために電子メールや手紙を用いて交流したり、青年海外協力隊としてマラウイに派遣された方のお話を聞いたりして、文化や習慣への理解を深めている。