※ 本校は,ESDを自分で,あるいは協働して,問題を見出し,解決を図っていく学習と捉え,実践を通して学校教育目標である「人前力」を育成していくこととした。具体的には,主として下記のような学習活動に取り組んだ。
① シルバーフレンド活動
この活動は,地域の高齢者の方々との交流活動を行い,地域社会の様々な実情に 関心をもったり生きる知恵を学んだりすることを通し,郷土を愛する態度や高齢者を敬う 気持ちを育成することをねらいとして行われている。平成26年度より校区内の高齢者の 方々に学校へ集まっていただき,一緒にグラウンドゴルフを行い,その後,本校の目標 である「人前力」を発揮する場として,生徒たちが日ごろの学習の成果を披露する時間 を設けている。グラウンドゴルフでは,今年度は各区のチームの中に生徒が一人ずつ入 るチーム構成をとったことで,高齢者の方々と会話しながら楽しくプレイし,交流を深める ことができた。また,発表内容(演目)として,国語の授業で行った弁論発表や,文化祭 で発表した箏の演奏を堂々と披露することできた。また,活動終了後には生徒がお礼 状を作成し,参加していただいた高齢者一人一人に送付した。さらに年末には活動時 の写真をカレンダーにして配付した。なお,活動に関わる経費は,市の「あくねっ子事 業」の助成金を活用している。
② 大川CT(OKAWA Creative Time)
「大川CT」とは総合的な学習の時間のコース別学習であり,今年度はESDの視点 をより明確にした「エココース」のみの開設とした。これは,環境改善の視点からエコ活動に取り組む意義をまとめながら,廃油を活用した石鹸作りを進めている。
③ ボランティア活動
ア ペットボットルキャップ収集
この活動は今年で14年目を迎えている。これまで各家庭から廃油を集めて行っていたが,生徒数の減少により廃油を集めるのも困難な状況となったため,さつま揚げ工場から廃油をいただいてエコ石けんを作り,文化祭当日に地域の方々へ配布を行っている。
④ 「いじめ問題を考える週間」道徳の時間の授業公開
例年9月に各学年一斉に道徳の時間を保護者に公開している。また学校関係者評 価委員の方にも呼びかけ,参観者も増えつつある。この授業を通して「いじめは絶対に許さない」という意識が学校全体で高まった。また,この授業後に「いじめ問題を考える標語」を生徒会で募集し,全校生徒が作成した。その中で特に秀でたものについては校内表彰し,学校内に掲示している。
⑤ ユネスコ新聞の発行
本校では学校便り「大川魂」を月に一度発行し,校区内の全世帯及び同市内の学校を含む各教育機関に配付している。平成25年度から二か月に一回,その裏面に生徒会本部が中心となり作成した「ユネスコ新聞」を掲載し,学校で行っているユネスコ活動の紹介やボランティア活動への参加呼びかけなど,多くの方々へ発信している。
⑥ ユネスコ集会の開催